農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2022年12月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。
八代農業高校・泉分校で
イノシシさん&シカさんの皮剥実習が行われました!
地元の猟師のテラカワさんと学校の先生が朝から捕獲したシカさんと
猪上くんが連れてきたイノシシさんの体を借りました。
シカの皮剥ぎはテラカワさん、イノシシさんの皮剥は猪上くんが先生です。
1時間目は2年生、2時間目は1年生が実習します。
2年生は去年に引き続き2回目ということでスムーズな手捌き!
さぁクイズです。
イノシシとシカ、どっちの皮剥が大変でしょう?
それぞれの特徴
イノシシ・・・脂肪が多いから膜が硬い。剥ぐの大変。
シカ・・・首から下の皮は、吊るしておけばベリベリ剥がせる。でも背中はプルプルなので、薄皮を剥ぐのは大変。
皮を剥いでどうするかというと…
シカの皮は太鼓に、
イノシシの皮はクラフトに変身する予定です。
まずは、個体からざっくり皮をはがすことから。
ダニに気をつけながら剥いでいきます。
豪快にしちゃうと、刃が皮を貫いてしまいます。
特にシカは太鼓にするので、大きな傷があると作れなくなっちゃう!
って、どえらいプレッシャーの中で、丁寧に作業します。
大まかに皮をはいだ後は、ひたすら細かい作業です。腰も目も痛くなる感じ。
皮は腐らず、取り除けなかった肉片が腐ります。
手間はかかりますが、必要なことなんですね。
見てる私としては、どんどん肉と皮が分かれていくのが気持ちよかったですが笑
丸太に皮をかけ、刃物で肉片を取り除くグループもありました。
これは、川を剥ぐために作られた道具だそうです。丸太と刃物のカーブが同じ形状のものをつくれば、穴が開くリスクは減らせます。
丸太は一つだったので、他はみんな作業テーブルや地面での作業となりました。
肉片を取り除いたら乾かします。
シカさんは2〜3ヶ月かけて日陰で干します。
触ってパリパリに感じるのが目安。
太鼓になってドンドンされても破れたりしないよう、
湿気もほどほどに吸収しながら乾燥するのが良いのだそうです。
イノシシさんは塩をまぶして保存します。そのうち毛も抜けていくようです〜
生徒さんに少しだけ感想をお聞きしました。
3年生の丸太くん
「個体から皮をはぐところが一番大変。でもおもしろいです」
2年生の池田さん
「穴を開けないようにするのが難しかった」
プロフェッショナルの猪上くんはというと、
皮剥ぐだけで15分、綺麗に皮だけにするなら2時間はかかるそうです。
革製品ってそんな細かい、根気強さの先にできるものなんですね。
先生もがっつり一緒にやってくれました!
イノシシとシカ、どっちの皮剥が大変?
の答えは、とりあえずまだ出せません!
どっちも大変〜〜〜!!
皮剥の後は、BBQでした!
学校でBBQ!高校生イエイ!!