農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2024年も元気に農家ハンターの活動をレポートさせていただきます。
よろしくお願いします!
天草拓心高校の本渡校舎で、鳥獣対策の1日授業が行われました。
1:稲葉たっちゃんの講演
2:箱罠・くくり罠講習
3:猟銃体験
4:キジの放鳥
と、ぎっしりプログラムです。
たっちゃんの講演
鳥獣害被害の実態についての説明、対策の実例をお伝えしたことに加え、
天草ならでは、天草拓心高校ならではの話を組み込んだ講演内容でした。
天草の新和町にある解体施設のこと、
それから、他の農業高校での取り組みなども食品科や生活科もある学校なので、
ジビエの栄養についてなどもご紹介しました。
例えばタンパク質。
多い順で行くと、シカ、イノシシ、豚、牛、豚だそうです。
また、和牛は餌を輸入していることも多い。
でもジビエは国産のご飯を食べているので、ジビエはフードマイレージがかかっていないとも言えます。
地産地消です。
確かに!という新たな視点をもらいました。
猪上くんからは、
「ジビエを食べてほしい。食べて、鳥獣対策を応援してほしい」と熱いメッセージを届けました。
当事者じゃないと関われないというものではありません。
消費者になることで、循環の中に入ることができるし
従事者をサポートすることにもなります。
罠講習
箱罠とくくり罠の講習は、生徒さんだけでなく先生方も興味深そうに話を聞いていました。
中には、実際に箱罠を設置されたことのある先生もいて、効果的な罠、設置の仕方について関心があるようでした。
箱罠の中に生徒さんが入りました。イノシシのマネの上手なこと!笑
箱罠に入った生徒さん、たっちゃんの講演でも狩猟免許は18歳から取得できる話があったこともあり、狩猟免許をとりたいという気持ちになったようです。
きっかけは?と尋ねると
「お小遣い稼ぎにもなるから」という返事。
素直さが素晴らしい!
たっちゃんは、「そういうことから興味を持って、飛び込んでみていいと思う!」とニコニコでした。
バイトをすることもいいけれど、こんな方法で社会課題に向き合いながら経験を積むといいなぁと思います。
猟銃に触れる
銃は、熊本県から貸していただいたもの。
弾は装填できませんが、作りは本物と同じです。
持つとまず重さに驚きます。
こんな重いものを持って山に行くだけでも大変。構えて狙いを定めて動く動物に当てるなんてとてもできる気がしません。。。
でも猪上くんはさすがの構え。
狩猟免許を持っていても、猟師さんについて山に入ったりして覚えないとなかなか難しいことが想像できます。
農業高校に行っていても、こんなものに触れる機会はそうありません。皆さん楽しそうでした🎵
雉の放鳥
昨年は、阿蘇の山で雉を放ちました。
今年は天草の山です。青空に向かって雉を放ちます。
バタバタと元気な雉に驚きながらも、抱いていると温かくてかわいいと笑顔になる生徒さん。
油断すると飛んでいっちゃうのですが(笑)、みなさんの様子にわたしも笑顔になります。
雉は、そんなに遠くに飛べるわけではないそうで、遠くても1日に1〜2kmくらいの移動になるだろうということでした。
天草に雉がいたら、ここの生徒さんが放ったものかもしれません。
足もあまり速くない感じがかわいらしく、ニワトリのように山の中に走り去る雉もいました。雉についてあまり知らないわたしも少しずつ特徴が分かってきましたよ。
生きた学び、生徒さんはどのように受け止めたでしょうか。
今年も高校生との関わりは増えていきそうで、楽しみです。