たかき 誠さん、よろしくお願いします。ちょこちょこ取材にお邪魔しますが、お会いするのは2回目ですね。
誠さん 僕は基本的に家で作業しているので。農家さんから話を聞いたり、ご注文を受けて発送業務をしたり。
たかき めちゃめちゃ宮川さん(代表)と仲良しですよね?苗字も一緒ですがご親戚ですか?
誠さん いえいえ違いますよ、まさくん(宮川将人代表)とは家が隣同士なんです。幼い頃からずーっと一緒に育ちました。
たかき そうですか!同じ年齢なんですね(驚)。誠さんも農家さん?
誠さん 僕のじいちゃんが漁師で、両親は農家でした。一時期養豚もしてましたね。育てた豚がかわいかったです。僕は高校出てから農協に勤めてたんですが、身体がこうなっちゃったので辞めて、今はネットで農作物の販売をしてます。
たかき 農家ハンターのショップも管理されていて、それとは別でまこさんご自身もネット販売をされているんですよね。ご実家が農家さんだと、良い農家さんとのご縁がいっぱいありそうですね。webはどんなきっかけで始めたんですか?
誠さん まさくんがきっかけをくれたんですよ。彼、アメリカに花農家修行に行ってたことがあるでしょ。まだ国際電話も高くて大変な時に、月に一度は電話くれてました。それである時、「これからはインターネットの時代だ、今からネット販売の勉強をしておけば、絶対に役立つ!勉強しなっせ まこちゃん!」って言ってくれたんです。それで勉強しはじめましたね。
たかき 宮川さんのことだから、いつも心にまこさんや大事な人がいて、アンテナを張っておられるんだろうなぁ。宮川さんの電話もそうだし、素直に「やろう!」となったまこさんも、お互い愛があってすばらしーですね!
誠さん 僕が「身障者」(身体障がい者)になっても、まさくんは何にも変わらないんですよ。接し方も何にも変わらない。それは救いにもなりました。
それに、こういう身体になると、「ありがとう」と言うことはあっても言われることは極端に少なくなります。だから農家ハンターのネットショップの仕事は、僕にとって人の役に立てる手段です。僕は若い頃好き勝手やってきたので、そろそろ人のためになりたいんです。
たかき 役に立ちたいって思いは、人間の本能かもしれないと思います。お金や食べ物があれば生きていけるけど、それだけでは幸せとは言えないし。
たかき 実際に、ネット販売のサイトをご自身で立ち上げられたのはいつ頃ですか?
誠さん 9年前ですね。県外の人がデコポンを安く販売しているのを見て驚きました。それなら、地元の僕がちゃんとした価格で売りたい!って思って販売を始めたんですよ。
ずっと、農家ハンターの活動のことは「今こんなことしとるよ」って話はよく聞いていたんです。で、3年前にHPを立ち上げるタイミングから、僕も関わるようになりました。自分の販売のサイトを通じてできた経験や繋がりが、次は農家ハンターのネット販売で役立ちました。
たかき サイトに載せる写真も撮られるんですよね?誰が見ても分かりやすく綺麗に撮られるなぁと思って見ていました。お一人で撮られるんですか?
誠さん 母親に手伝ってもらっています。ここをこうしてって僕が言って、母にやってもらう感じです。
たかき 二人三脚ですね!取材もご一緒に行かれるんですよね。
誠さん はい、母は農家だったので、いろいろ情報もくれます。勉強になるんですよ。
たかき お身体のこともお聞きしていいですか?いつから車椅子に?
誠さん ええ、いいですよ。すぐそこの海水浴場で泳いでて、首の骨を折っちゃいました。21歳のときでした。小さい時からいつも泳いでる海なので、まさかそんな事故が起きるとは思ってませんでしたね。
たかき 命があってよかった!!だけど、まこさんもご両親もお辛かったですね。
誠さん そうですね。でも、それまでだいぶ遊んで、だいぶヤンチャなこともして、もう悔いがなかったんですよね。「これやっときゃよかったー!」という後悔がないほど遊び尽くしてた。だから「仕方ないな」と自分で思いました。恋愛は…これからしたいですけど!笑
たかき 恋愛しましょう!どんどんしましょう!
誠さん 苦手なんですよ〜笑。
たかき 押していきましょう。イケメンですし。
最後に、農家ハンターの活動を近くで見ておられますが、どういう思いでご覧になっていますか?
誠さん 僕は、農家ハンターの活動が素晴らしいから応援しているというより、友だちがしていることを応援しているというのが近いですね。
農家ハンターが、賞をもらったりメディアに注目されているのは、認められた証だと思っています。友だちの頑張りが形になると嬉しいです。だけど、形だけではなくて、それが地元の人のためになっていることが大事だと思っています。
たかき まこさんの地元愛も感じます。お話を聞かせていただきありがとうございました!!これからもよろしくお願いします。