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2021.05.13

現地見学に行ってきました

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

春!新緑の季節!!

 

こんな時期に山に入ると、それはそれは心地が良くてエネルギーをたくさんもらうのです。

 

 

 

山に入った理由はイノシシさんの箱罠のメンテナンス。

現場リーダーの稲葉たっちゃんについていきました。

 

たった一回行っただけじゃ絶対場所を覚えられない場所に、箱罠はありました。

そこは、以前イノシシさんがかかったところで、置き場が平ではないところなため箱罠が傾いていました。

 

よく見ると、箱罠の天井部分が変形しています。

 

これはイノシシさんがかかって逃げようと暴れたときに変形することもあるのだそうです。

イノシシも命がけ。

それと対峙して止め刺しする人間も命がけです。

 

 

こめぬか

 

箱罠の位置を整え、ワイヤーを付け替え、足元に違和感がないように土を盛り、餌である米糠を撒きます。

 

慣れているたっちゃんが全てをやってしまうのは40分程度のことでしたが、

その動き、例えばワイヤーの張り具合の調整一つから何年も培ってきた技術です。

 

 

 

そのスムーズさを私はただ見ているばかりでした。

素人の私が手伝えるのは土を運ぶくらいです(それもしていませんが;)

 

 

 

米糠なんて、人間からしたら小麦粉を食べているような印象で、

どうやって食べているのか、

口がパッサパサになりそうだし

それでお腹が膨れるのか不思議ですが

そういうものを食べるのがイノシシの日常だと教えてもらいました。

それに、食べ物が多少腐っていても食べられる強さがあります。

 

そりゃ美味しい農産物が近くにあるとなれば
多少の危険を侵しても里に来るのは仕方ないのかもしれません。

とイノシシの気持ちも分かる気がします。

 

 

しかし、米糠の量には驚きました。

今回、米袋に半分近く入ったものをまいていました。

 

精米所では「ご自由にどうぞ」とされているところも多いですが

一つの箱罠にそんなに使うのでは、回収しこなしません。

寄付していただいていますが、それでも必要分の多くは購入しているのだそうです。

 

 

箱罠には近づかないように

 

箱罠は、固定されたものもあれば、場所によっては今回のように固定できないものもあります。

中にイノシシさんがかかっていれば、大興奮しているはず。

人間が近づくとさらに興奮するので、危険度も高くなります。

箱罠が倒れることもあるし、ややもすれば柵が開くこともあるかもしれません。

箱罠の近くには、「誰がこの罠をかけたか」の情報を近くの木にくくりつけているので、

見かけたらその連絡先までご一報ください。

 

「子どもたちには、特にそのことを知らせていかないと」と稲葉さん。

 

「イノシシがいてもオリに入っているから安心」ではないくらい危険があるということですね。

 

 

 

イノシシさんも春の山を楽しんで

 

今回は最高に心地よい山の中。

風も新緑も鳥のさえずりも最高で、

何にも仕事をしていない(一切役に立ってない)私はただただ森に癒されました。

イノシシさんもこの季節を楽しんでいるでしょうか。

どうぞ人里まで来ずに春の山を楽しんでもらいたいと思います🙂

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