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2021.08.23

大池さよちゃん、箱罠デビュー

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

箱罠・設置デビュー

 

 

 

「まずはそこにたどり着くとこから・・・」

ジビエファームで、車に乗り込む時にそう言っていた大池さよちゃん。

 

 

イノP入社から1年、初めて箱罠を仕掛けました。

 

箱罠はいつだって獣道に設置しますから、

何を目じるしにしたらいいか いつも私は分からずじまいです。

 

今回の箱罠設置は、

ジビエファームから海を挟んでちょうど向こう側、車で5分ほどのとこにある

農家さんからのSOSに応えたかたちでした。

 

甘夏はしっかり食べ散らかされ、穴を掘った跡も。

旬のいちじくは今のところビニールハウスの中なので無事ですが、すぐ近くに来ている痕跡があったそうです。

 

 

 

7月の終わり、

ベテランの狩猟サポーター山本さんに協力してもらい、設置しました。

 

まだあの頃は夏真っ盛りの暑さで、蚊もやたらと元気。

一緒に取り組んだ先輩の猪上くんとさよちゃん、たっぷり噛まれながら、汗でドロドロになりながらの作業でした。

 

 

「ここはきっとイノシシ来るよ」

山本さんにもそう言っていただき、設置してから1週間。

 

エサの具合はどうか、何か問題が起きてはいないか

わたしも一緒に確認に行きました。

 

珍しくそわそわするさよちゃんが印象的でした。

えさの位置、量、

箱罠の入り口の向きはどうか

不自然さはないか

正解かどうかはイノシシが捕まるまで分かりません。

 

イノシシが木に体を擦り付けたりすると、そのあとが木に残ります。

経験のある人はそれを見つけられますが、ビギナーには難しく

「来てるかな?」と不安にもなります。

実際に私たちはその痕は見つけられませんでした。

 

だけど、猪上くんは現場を見て「これ来てるよ!」とすぐに分かります。

頼もしい先輩がいるので、さよちゃんも安心です。

 

 

さよちゃん、

「近くの農家さんに今以上被害が出ないよう、できるだけ早く捕獲したい」

と、何度も言っていました。

 

 

 

 

たった10日で・・・!

 

それから2日後、さよちゃんから写真付きで報告が…!!!

 

イノシシちゃん3頭捕獲したそうです。

設置から10日です。

罠にかかったのはウリ坊3頭で、警戒心の強い親は、今回は捕獲に至りませんでしたが、根気強くいきます。

 

 

 

 

 

 

リーダーの宮川さんはいつも言います。

イノシシを捕まえるのは人間都合。そこは絶対に忘れちゃいかん、と。

 

一方で、里におりてくるイノシシさんが増えれば農業への打撃、住民の不安は増すばかり。

今回箱罠を設置したのは、中学校の目と鼻の先です。

イノシシが子どもたちと接触し、万が一子どもに何かあれば、世の中は一気に「イノシシは敵」という意識になってしまうことを

農家ハンターは恐れてもいます。

 

 

 

さよちゃん、ハンターとしての実績もどんどん積んでいくことでしょう。

BTSを熱く語る、かわいい子です。

姉のような目で彼女の成長を見ていきます。

 

がんばれーーー!!

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