農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。
箱罠・設置デビュー
「まずはそこにたどり着くとこから・・・」
ジビエファームで、車に乗り込む時にそう言っていた大池さよちゃん。
イノP入社から1年、初めて箱罠を仕掛けました。
箱罠はいつだって獣道に設置しますから、
何を目じるしにしたらいいか いつも私は分からずじまいです。
今回の箱罠設置は、
ジビエファームから海を挟んでちょうど向こう側、車で5分ほどのとこにある
農家さんからのSOSに応えたかたちでした。
甘夏はしっかり食べ散らかされ、穴を掘った跡も。
旬のいちじくは今のところビニールハウスの中なので無事ですが、すぐ近くに来ている痕跡があったそうです。
7月の終わり、
ベテランの狩猟サポーター山本さんに協力してもらい、設置しました。
まだあの頃は夏真っ盛りの暑さで、蚊もやたらと元気。
一緒に取り組んだ先輩の猪上くんとさよちゃん、たっぷり噛まれながら、汗でドロドロになりながらの作業でした。
「ここはきっとイノシシ来るよ」
山本さんにもそう言っていただき、設置してから1週間。
エサの具合はどうか、何か問題が起きてはいないか
わたしも一緒に確認に行きました。
珍しくそわそわするさよちゃんが印象的でした。
えさの位置、量、
箱罠の入り口の向きはどうか
不自然さはないか
正解かどうかはイノシシが捕まるまで分かりません。
イノシシが木に体を擦り付けたりすると、そのあとが木に残ります。
経験のある人はそれを見つけられますが、ビギナーには難しく
「来てるかな?」と不安にもなります。
実際に私たちはその痕は見つけられませんでした。
だけど、猪上くんは現場を見て「これ来てるよ!」とすぐに分かります。
頼もしい先輩がいるので、さよちゃんも安心です。
さよちゃん、
「近くの農家さんに今以上被害が出ないよう、できるだけ早く捕獲したい」
と、何度も言っていました。
たった10日で・・・!
それから2日後、さよちゃんから写真付きで報告が…!!!
イノシシちゃん3頭捕獲したそうです。
設置から10日です。
罠にかかったのはウリ坊3頭で、警戒心の強い親は、今回は捕獲に至りませんでしたが、根気強くいきます。
リーダーの宮川さんはいつも言います。
イノシシを捕まえるのは人間都合。そこは絶対に忘れちゃいかん、と。
一方で、里におりてくるイノシシさんが増えれば農業への打撃、住民の不安は増すばかり。
今回箱罠を設置したのは、中学校の目と鼻の先です。
イノシシが子どもたちと接触し、万が一子どもに何かあれば、世の中は一気に「イノシシは敵」という意識になってしまうことを
農家ハンターは恐れてもいます。
さよちゃん、ハンターとしての実績もどんどん積んでいくことでしょう。
BTSを熱く語る、かわいい子です。
姉のような目で彼女の成長を見ていきます。
がんばれーーー!!