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2021.10.07

鳥獣害対策セミナーまとめ!

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

熊本市北区万楽寺の農家さん向けに開催された、

鳥獣害対策セミナーにお邪魔してきました。

 

講師は、プロジェクトリーダーの稲葉たっちゃん、

サポーターは大池さよちゃんです。

 

 

 

 

 

これまで、講演は何度も聞いてきました。

だけど、「自分たちで地域を守るばい」と、

農家さん=地域を守る当事者  に話をする場は初めてでした。

大いに感動したんですが、パッションはさておき、まとめます。

 

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◆ どこを守るか

 

農家さん各々で畑に電柵をはるなどして対策している人は多い。

でも、次は対策されていない隣の畑が餌場となってしまったりと

その地域全体を守ることには繋がりにくい。

だから、地図を見て、どこから動物がやってきているか、

どこに罠をしかけるかを地域で考えて、地域全体を守る策が必須!

奥まりすぎても面倒で見に行かないし、場違いなところにおいても効果なし。

絶妙な場所を探す。

 

 

◆  誰が守るか

 

「行政任せにしても解決せんですよ。

自分たちがするって意識ば持たんと。」

 

稲葉たっちゃんははっきり言いました。

・行政

・地域

・猟友会

の役割や得意分野はそれぞれある。

自分たちも当事者として考えないと間に合わないし畑を守れない。

また、自分たちでできるようにならないと、継続もできない。

 

 

◆  どこも、「獲ったあと」が大変!

 

農家ハンターは、ジビエや革製品、ペットフード、石鹸、堆肥など

種類豊富にイノシシさんを活用しています。

穴を掘って埋めるのも疲弊する。疲弊すると続かない。

だから、まずは堆肥化できる機械を導入するのもおすすめ。

 

 

◆  アナログだってできる

 

農家ハンターの強みは、ICTを駆使しているところ。

そのおかげで、農業をしながらイノシシ対策をするのが実現した。

だけど、ICTを取り入れないと対策ができないわけではない!

「散歩がてら見まわる」と担当を決めて、罠を毎日見まわり、

変化があればLINEで一斉に知らせたりもできる時代。

地域や当事者に合う方法からスタートしてみよう。

 

 

 

◆ いつがんばるか

 

年間ずーーーっとは対策しきらん。がんばりきらん。

いつ、どこに動物の被害が多いか、痕があるかを見える化して

ウリ坊の増える時期、繁殖期に力を入れ

緩急つけるのも継続の秘訣。

 

 

◆ 餌場をつくらない

 

「イノシシが出て困る。来んでほしい」と言いながら

耕作放棄地が多かったり

採取しない果樹の木が、集落の中でそのままになっていると

それは餌場を与えているのと同じ。

山の中はいいとしても、集落の木は切ったりして

寄せ付けない対策をしていく。

 

 

◆ 地域で対策すれば、集落は守れる

 

やれば結果は出る。

 

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話が終わり、この集落の上空写真を見ながら

どこに獣道があるか

どこに被害があるか

どこに電柵があるか

洗い出しました。

そして、どこからイノシシが来ているか予測を立て、

罠をしかける場所を一緒に考えました。

 

 

 

 

今回はここまで。

 

今後は、地域の皆さんが中心になって話し合いの場を持ち

対策が進んでいくと思います。

 

対策のエキスパート・たっちゃんの言葉は、私の胸にも響きました。

 

「自分たちでせんと平和はつくれんし、続かん」

 

 

かっこいーーーー!!!!!

 

さよシェフのイノシシさんソーセージやハムも喜んでいただきました。

 

 

 

セミナー後、帰り際に美味しいソフトクリームやら

甘いいちごを食べたのは内緒です。

 

 

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