農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2022年10月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。
鳥獣対策セミナーat宇土!
ちょっと前の9月、宇土市役所で行われた鳥獣対策セミナーに行ってきました!
宇土市役所の主催で、
セミナーにおいでになったのは各地域の区長さんや農家さん、関心のある方々です。
稲葉たっちゃんを中心に、鳥獣から地域を守るためにこれまで取り組んできたことを失敗談を含め、あれこれお伝えしました。
以前、ブログでもご報告した、宇土市網田の方もおいでになられていました。
こういうセミナーに参加する方の中には、問題が起こってから対策をしてきた人たちもおられます。
その効果を高めるためには、効果的に罠を仕掛けなければなりません。
ご存知でした?
全国1741市町村のうち、鳥獣問題を抱えているのは1500市町村です。
そして全国に設置されている箱罠のうち、2頭以上捕獲できているのは1割以下です。
わたしはこのセミナーで知りました!
箱罠の捕獲率を上げられれば、地域の被害はぐんと減る…ってことですね✨
農家ハンターにあるのは、たくさんの失敗と豊富なデータ!笑
だって活動をはじめた6年前、20基の箱罠を設置して、7ヶ月間1頭も捕獲できなかったんですから。
それから専門の人からたくさん学んできました。その度にやり方を見直してきました。
試行錯誤を重ね、罠も開発し、IcT技術を駆使し、それも開発し…
今は年間1000頭を超える捕獲ができています。
学びや経験の中から自分たちに適していることを抽出したのが今の方法です。
素人だったハンターたちが、何に失敗してきたかはとても貴重な情報なのです。
その情報があるので、それぞれの地域に合わせた方法で対策できるようサポートできるんですね。
学びハイライト
わたしも改めて勉強になることがたくさんありました!
ノートに4ページ分!笑
◎出産頭数は、教科書に書いてあるよりも増えている…!?
→教科書には4-5頭、栄養状態がいいからか?宇土や宇城では、6-7頭ほど。
◎イノシシの食事時間は1日8時間!
→起きている時間の多くを食事に使うイノシシさん。少しずつ木の実や虫を食べながら生きています。
農作物があれば、すぐにお腹いっぱい!だから味を覚えたイノシシさんは里へ降りてくるのです。
◎知らず知らず餌付けしている?
→ “これは商品にならん”と、作物が農地に放置してあったら、それはイノシシさんにとって最高のごはんで、
すぐにおなかいっぱいになってしまいます。こりゃよかばい!と、山から降りてくるってことになるのです。
そのときに、耕作放棄地はイノシシさんにとって良い隠れ場になっているのです。
だから農作物は、人間にとっては価値がないものでもしっかり処理することが大事!
◎防護策は、動物に合わせてがっちりと!
→畑を守ろうと、防護策をしてあるのを見たことがありますか?あれのことです。
あれがあっても、動物さんは頑張る!連携プレーで策やぶりをします。
たとえば、防護策の下をアナグマが掘り、そこからイノシシさんが突破してきちゃいます。
◎鳥獣問題は、自然に解決することはない!
→被害が出る前に、対策をすることで、増えることを防げます。
「なんか動物見かけるな」が対策スタートのタイミングです。地域ぐるみで対策を!
こんなことをお聞きしました。
みなさん、とても真剣に聞いておられましたが、試食のときには目がキラキラ、笑顔でした。笑✨
“食べる”って伝わる力がものすごいのかも〜
今回も大変勉強になりました!
お邪魔しました〜