農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2023年9月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。
宇城市役所からインターンのインターン
宇城市にインターンにやってきた大学生。
かわいい大学生が2人、1日農家ハンターに来てくれました。
宮川洋蘭の見学(地域産業の見学、行政へのインターンっぽいですね✨)に加え、
宮川プレゼンで情熱のシャワーを浴び
農家ハンターの活動見学へ。
鳥獣害問題について知っているか尋ねると
被害を見たことはないけれど、猟師さんがパンパンやっているのは聞いたことがあるということで
身近なことではなくとも知らない問題ではないようでした。
ヌタ場!?
一つ目は、「ヌタ場」へ。
ここ、わたしも初めて見せてもらいました。
イノシシさんの通り道、ぬめっと泥っとした、べちょべちょなところ。
ここでごろごろべちょべちょしてイノシシさんは体に泥を擦り付けます。
この泥がダニなどの寄生虫を落とす役割をするのですって。
きっと遊んでいるように見えるのではないかしら、と思うとかわいいなぁ。
↑泥地で体につけた泥を草むらでごろっとして擦り付けた跡
箱罠へ
2つ目は、箱罠へ。
ここでは現在2ヶ月インターンの松田さんを主に箱罠を紹介。
どんな仕組みでIcTと農業を両立しているのか、
どんな仕組みで罠が閉まるのか等を説明します。
今日のハイライト、ジビエファーム
3つ目は、ジビエファームへ。
イノシシさんをまるっと堆肥にする機械の説明をしていたところに入ってきた軽トラ。
そこには獲れたてのイノシシさんが載っていました。
近所のハンターさんが止めさしに行き、運んでくれたそうです。
インターン生のお1人は、偶然前日に坂本町でシカさんを食べたそうで、ジビエのおいしさを知って今日を迎えました。
お二人とも、初めて見るというイノシシさんに興味深そうでした。
「さわってみますか?」
猪上くんが聞きます。
今ドキの、ハタチそこそこの女の子、
イノシシさんが怖いとか死体が怖いとかあるかもしれないし、
はじめは見るだけでもインパクトがあるだろうと、老婆心で2人の表情を見ていました。
フォロー体制万全の心持ちでいましたが心配無用でした。
手袋をつけて、触ると
「あったかい…」
さっきまで生きていたイノシシさんです。
この感覚がとても大切なのだと思います。
これがあるから、無駄にしようなんて思わない。
【害】ではなく【命】です。
さてその後、解体作業まで見学。
わたしも部分的には見せていただいていた解体ですが
最初から見るのは初めてのこと。
湯むき といってお湯で消毒するところ、
ナイフを入れて肛門結索 といって排泄物が出てこないようにする処置のこと
体内の膜にそって内臓を剥ぎ、取り出すところ
ここまで見せていただきました。
八代農業高校泉分校で皮剥は見ましたし。すんごく時間がかかる作業だということは想像していましたが
猪上くん、これまで何百頭もやってきただけあります。
手捌きが見事。早い。それでいて丁寧。無駄がありません。
止めさし(命を終わらせる作業)も、相手が苦しまないように
素早く、的確にしていた猪上くん。
解体もさすがでした。
内臓びちゃーとかってなるのではないかと思っていましたが、
血はあんまり出ないんですね。驚きました。
猪上くんの腕でしょうし、そのくらい傷が少ないんだと思います。
体って上手くできているし繋がっているんだなぁとしみじみ思います。
頼もしい大学生
大学生、まったく物おじせず目を背けることなく見ていました。
その度胸が素敵です。
まさかインターン初日がヌタ場に行ったり山で箱罠見たり、
イノシシさんの解体を見ることになるとは思わなかったでしょうけれどとっても頼もしかったです。
なぜ、宇城市役所にインターンをしているのかお聞きすると、
「地域密着で、地域のことができるから」というお返事。
これからご自身のいる場所で物事を見ていくことになるでしょうけれど
現場目線で見ることのできる時に、いろんなものを見て
将来に活かしていただきたいなとオバチャンは思うのでした。