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2023.10.31

芦北高校・学びが確実な対策に

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2023年10月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

農業高校の生徒がアツい!

県南の芦北高校で、稲葉たっちゃんや猪上くんによる1日授業が行われました。

 

農業科と林業科の2年生 約60名が学びます。

午前中は座学。
お昼に、お弁当と佐藤シェフの猪汁をいっぱい食べて午後からの実地研修に挑みます。

 

 

 

 

 

実地研修 〜どこが抜け道?〜

 

 

実地研修は、地元猟友会の方や地域おこし協力隊の方も一緒です。

 

まずは学校裏山の果樹園で、どんな被害があっているかを確認し、何が効果的な対策かを調査します。

シカの被害があっていました。

dear lineと呼ばれる、シカさんが食べた跡もしっかり見えます。

 

 

 

果樹園の金柵は、地元の人が何十人も来て一緒に設置してくれたそうで
綺麗に張ってありました。

 

問題は山側。傾斜もありシカの獣道になっているような跡も見受けられました。

 

 

ということで、ここにくくり罠をかけることにしました。

くくり罠は狭いスペースでも設置できるのがいいところ。

 

ただ、軸となる動かない何かが必要です。
でも動物が動いても罠がとれないような木などはなかったので、少し地面を掘って木の根元を活用することにしました。

 

 

 

くくり罠のある場所に自然と足がいくように、周りにカモフラージュの木や石を置く工夫を教えてもらいながら、高校生が設置します。

 

 

そのくくり罠のそばにある柿の木になる柿を見て、
「これは収穫しないならそのうち落ちる。それが動物たちにとっての餌になる」とたっちゃんから指摘が。

そのつもりのない”餌付け”が、動物たちを寄せるので
果樹や果実をそのままにしないことも重要な対策の一つです。

 

 

箱罠を設置

果樹園のあとは、山をのぼって動物たちにとっての駅のような場所に行きました。

急な傾斜面にくくり罠を設置する班、箱罠を設置する班に分かれて作業します。

 

 

動物たちはどこから来る?
来る方向に箱罠の入り口を向けることや
足場の違和感をなくすために土で箱罠のメッシュを覆うこと、
餌の撒き方などを学びながら設置しました。

 

 

 

 

この集合写真を撮る直前に、佐藤さんがくくり罠にかかる寸前だったのは秘密です。

 

最後に、この日の外部サポーター皆さんから学生さんに送った言葉は
「一歩踏みだす」。

鳥獣害対策や農業林業のことに限らず、高校生の人生を応援するような言葉を届けました。

猟友会の一藤さん、70歳を越えておられますが、自分も前進していきます、と締めくくりました。

 

 

 

 

後日談ですが、この日にかけた罠で翌日、翌々日と、早速捕獲できているそうです!

あまりの成果が出るスピードの速さにびっくり!

生徒さんや先生方、どんなお気持ちだったでしょう✨

 

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