農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2024年5月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。
農業・畜産の展示会【JAGRI】にお邪魔してきました!
農業や畜産の資材、新機材の展示などがメインで、各分野のエキスパートによるセミナーも行われています。
駐車場には九州内外のナンバーの車がずらりと並んでいました。
フェスのようでわくわく。
ここで、稲葉たっちゃんの鳥獣対策のセミナーが行われました。
100名ほどの参加者に、みっちり50分の講演でした。
鳥獣による被害に困っている方や身近な方が参加されているのだと思います。
だからでしょうか、専門家の話をみなさんが求めているであろうことは、後ろから見ていても伝わってきました。
わたしの前に座っていた若い2人は、ずっとメモをとっていました。
講演内容やボリューム配分は、どんな人が聞いているかで変わります。
JAGRIに来ているのは、就農者や関係者なので、
このセミナーを聞いている方がこれから鳥獣対策することを踏まえた内容でした。
農家ハンターの結成の話は、仲間づくりのヒントになるかもしれませんし、
クラウドファンディングの意義、メリットやデメリットについての話は、スタートの切り方の一つとして伝わったと思います。
全国に応援してくれる人が増え繋がりができたこと、
井上くんが仲間に加わることとなり、何よりの財産になったことも。
モノの導入はゴールになるのではなくスタートであるという話もありました。
罠や柵や電柵は、使い方一つで効果が違ってきます。定期的に見回りやメンテナンスをして、活きた対策をするのが鍵です。
農家ハンターでは、補助金ではなくクラウドファンディングで支援いただいて箱罠を購入し、いろんな種類を試してみました。
そのおかげで、どんな箱罠が自分たちの活動や、捕獲したい個体に合っているのかを検証できました。それは現在の捕獲率に繋がっています。
また、農業に携わる自分たちが畑を守ることは、地域を守ることにつながる− という話も印象的でした。
自分たちの農地や生産物を守ろうとしてあれこれ対策することが、引いて見てみれば地域を守ることにつながる、と。
人を巻き込んで、わいわいしながら一緒に地域を守る活動をしていきましょう、と締め括られました。
”わいわい”は、農家ハンターだからこそ言えることかもしれません。
ややもすればこの課題は深刻なので下向きになりがちです。
動物たちにせっかく作った野菜や果物を食べられて精神的にもラクではありませんし、対策も簡単ではなく、時には死活問題になりそうなものですが、文句を言ったり暗くなるんじゃなくて、肩をくんで「一緒にどうにかしようぜ!やれるよ!」という姿勢です。
質疑応答はオンラインで受け付けられました。
でも10分では全然おさまらず、講演後にはたっちゃん待ちの長い列が…!
イケメンライダーばりの人気っぷりでした。
初めての光景に、イノPみんなでニヤニヤしていましたが笑(わたしも)、みなさんそれだけ課題に直面していると言えるかもしれません。