農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2024年8月 彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。
玉東町からの視察
大きなバスでいらしたのは、玉東町からみかん・お米・梨の農家の皆さんと町の職員さん。
防護柵の研修においでになりました。研修会場は青海小学校横の畑です。久しぶりに来たその畑では、サトウキビが大きく大きく育っていました。
玉東町もだいぶイノシシさんによる被害が増えてきたようで、電柵やワイヤーメッシュ柵を試みている人が多かったです。
「電柵は何ボルト必要か知ってますか?」
稲葉たっちゃんからのこの問いに、わたしが同席する中では初めて正解した方がいました!笑
個人で対策をしているものの効果的に守るにはどうすればいいか、鳥獣害対策の基本の守りに力を入れようと研修のご依頼がなったということです。
推しの金網柵
農家ハンターが推してる【金網柵】は、あまり知られてはいないようで、金網柵を主に紹介しました。
苓北町で使われていて効果が高いことから農家ハンターでも取り入れるようになりました。
山間部に行くとよく見かける、パネルのような溶接されているワイヤーメッシュは、安価で取り入れやすい良さがありますが使用できる場所を選びます。
足場がゴツゴツした石があるようなところだったり、でこぼこしていたらそこから動物に突破されてしまうので向きません。
場所によって種類を選ぶのがいいですね。
金網柵の推しポイントは
☆柔らかいため扱いやすい
☆足場に合わせてピッタリ張ることができる
☆地面に添ってL字に折り曲げられるスカート部分があるため、動物さんが掘り起こしにくい
☆そのため、ぴったり貼ればしっかり守れる!何年も突破されてない実績あり!!
マイナスと言えば
★他の柵と比べて割高
★張るのに人手がいる
ですが、地域の一つの行事にしてみんなで取り組んだり、行政の助成金をうまく活用することで導入しやすくなります。
(わたしも少しずつ詳しくなってしまいました笑)
効果をあげるために
カメラの有効性もお話ししました。カメラのいいところはそこにいる動物の大きさや動き、習性を知れること。
「ならこうしようか」と納得して対策できることにあるとたっちゃんは話します。
例えば、イノシシさんを捕獲するために設置した罠。
もし年に2頭獲れたなら、その罠は成功!として効果が高まる方法やアイテムを検証することなく、それが「正解」になったりしがちです。
もしそこで知識を仕入れて更なる工夫をすれば10頭獲れるかもしれないけど、「検証してみよう」とはなかなかならないものではないでしょうか。
一度対策をすると、より効果の高い方法やアイテムについて情報を仕入れることはなかなかない…というのが多いと思います。
でもそれだともったいない!工夫のしようはある!ということで、
「今は前よりもっと良い対策方法が出てきたりする。Youtubeでもいろいろ勉強できますから」
と稲葉たっちゃんが最後に皆さんに伝えたときは皆さん笑っておられました。わたしも笑いました。
でも、農家ハンターでは確かに様々な情報を得て、研究、検証をやっています。
おいでになった方からはいくつも質問がありました。
コスト面、柵の部分は草刈りをしなきゃいけないか、アライグマはどうしようか、など。
町の職員さんはカメラを導入する場合のランニングコストについても。
野生動物と距離の近い地域では町ぐるみでの対策が不可欠になってきますので、こうして一緒に学び共通理解を持って地元に活かせるといいですね。