農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!2025年1月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。
阿蘇市農家さんの視察
南小国町の松の木地区に、阿蘇市の山田地区から視察団が来られるということでお邪魔してきました。
松の木地区は川と山に挟まれるように位置し、山と川どちらからもシカとイノシシがやってきていました。そこで住民の農家の方が自主的に対策をしようと柵をしました。
しかし川側にかけた柵は規制の対象となり、3年前に地区の皆さんと稲葉たっちゃんが柵を設置しなおした経緯があります。
山側のメッシュ柵は現在も使われています。自分のところの守りが弱かったら他の人にも迷惑がかかるということで、良い意味で競うように丁寧に柵を張り、メンテナンスしているそうです。
山手側は比較的凸凹が少なく、張りやすかったのもよかったようです。
みんなで柵をして効果があったことから、川手側に柵を張りなおすときも協力的だったと秋吉区長が教えてくれました。
畑をぐるり 防護柵の具体例
畑をぐるりと一周して、柵の状況を確認しました。
どんなところが、動物にとって入りやすいか、実際に入られているところはないか、メンテナンスが必要なところがないかなどを確認するためです。
山田地区の皆さんが地区に柵を設置したときのイメージを持てます。
金網柵は、L字に折るようにして張ります。柔らかいので地面に沿って形状も変えられ、動物の衝撃も受け止めます。そしてL字にすることで、動物が地面から掘り起こしにくくなることが魅力です。
「この隙間から入られるかも…」という場所発見。
この地区では、山手側にメッシュ柵をし、川側に金網柵をして組み合わせています。土地の特徴や予算に応じて、使い分けていくのもいいですね。
口調の秋吉さんは、「金網柵は強くて弾力がある。管理といえば見回り草刈りくらいで、ほぼメンテナンスもいらない。ワイヤーメッシュ柵と違って金網柵は門扉がつけられるので、軽トラでの出入りもしやすい」と言っていました。
質問紹介
具体的な質問も挙がりました。
Q 山田地区ではどうやって防ぐといいだろうか?
A みんなで取り組み、管理するものだから、みんなで話して決めるといい。場所次第で組み合わせてもいい。一度導入すると変えるのは大変。見回りもしないと入られる。電柵は管理の手間がかかる。しっかりみんなで考えてほしい。
Q 山田地区では鹿もいる。まだ被害はそこまでないが、シカ対策もしていったほうがいいか?それとも被害が出てからでいいか?
A 目撃されているなら、シカ対応のものがいいのでは。後からシカ対策の高さをつけたすこともできるが、最初からやっていた方が労力がかからない。
Q 金網柵はどのくらいもつ?
A 14年と言われている
電気柵にご注意
川側には隣の地区が電柵を張っていました。それぞれの地区ごとに対策をしています。イノシシさんはしっかり泳いで渡るので川の対策が必要なのです。
ただ、土地の特徴で電圧がなかなか上がりにくく、また子どもたちへの注意喚起も課題でした。そのため、これから金網柵に変更予定です。
せっかくなので、電柵の望ましい張り方、チェックの仕方をレクチャーしました。
ここは8000Vほど流れていて、守りはばっちり!でしたが、たっちゃん誤ってビリビリをくらってしまいました。頭の周りに星が飛んでたそうです☆〜★〜☆〜★慣れた人でもそういうことがありますので、皆様もどうぞお気をつけくださいね!