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2022.12.30

熊本SDGsアワード 受賞!

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2022年12月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

もう今年も終わりますね。

今年最後のレポートは、おめでたいお話。

 

クリスマスイブに、嬉しい賞を受賞しました!

その名も『くまもとSDGsアワード2022』。
牽引部門の優秀賞です。

 

 

 

クリスマスイブに、まさにクリスマスプレゼントのように
熊本日日新聞社にて授賞式が行われました。

 

 

 

 

 

 

名だたる熊本の企業さんの中、農家ハンターが並ぶってなんか誇らしい…!!

 

わたしが農家ハンターにお邪魔するようになって、
これまでで一番かしこまった場でした!笑

 

 

 

そんな中でのプレゼン、ピカイチ元気がよかったです!✨

 

 

 

地域の活動が、鳥獣問題に悩む全国の地域のロールモデルになりうること、
イノシシさんを害ではなく地域の宝とし、循環する仕組みをつくっていること、
鳥獣問題を通して地域のヒーローとなれる人を育んでいること
が評価され、優秀賞に選出されたそうです。

 

 

 

 

鳥獣問題は多くの人にとって気がつかないことだと思います。

でも、取り組まなかったら私たちの食卓を彩る旬の食べ物、
それも特に作るのが大変な食材が手に入りづらくなったり
山道で遭遇したりと無関係ではいられないことでもあります。

時間も労力も頭脳も使い、投資し、本気でやっていることが人の心を動かすのだなぁとしみじみ感じておりました、宮川さんの背中を見ながら。

 

 

 

 

 

各企業さん・団体さんの報告プレゼンは社会貢献の方向もさまざま。

水資源を守るための取り組み、

SDGs要素を取り入れた事業(企業)をサポートする取り組み、

住宅会社として古紙を断熱材として活用する取り組み、

外国籍の人と地域を繋ぐ、図書館の取り組みなどなど、とても興味深いものでした。

 

その中でも圧巻だったのは高校生です。

高校生、半端なかった…!!

 

熊本農業高校では豚の脂、豚脂の利活用をしていました。
豚脂を利用して、企業さんの経費が削減したり商品開発をしたり、
起業していいのでは…と思うほどです。

天草高校ではアマモという海の藻の増殖を目指す取り組みがされていました。
地域を巻き込んで地域の課題に向き合っています。

かしこまった空気を変えてくれたのも高校生です。

希望を感じる時間でした。

 

 

 

 

 

 

このアワードに関する団体だけでなく
さまざまな市民活動は、SDGsという言葉が生まれる前から始まっていたものが多いです。このように評価されるようになり、時代が応援し追い風になっていることを改めて感じました。

 

 

 

 

ちなみに。

授賞式に一緒に来てくれたのは、大学生の松藤さん。
農家ハンターとは、彼女が高校生だった頃ジビエサミットで一緒にプロジェクトに取り組んでくれたという思い出があります。
おめでたい席での再会でしたね!

 

 

今年のレポートはこれでおしまい。

まだまだ報告できていないことがたまっていますので、年明けもお楽しみに!笑

来年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

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2022.12.16

おいしい!楽しい!戸馳収穫祭

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2022年12月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

戸馳収穫祭

ある秋の日、戸馳島で大きなイベントが催されました。

その名も戸馳大収穫祭!

 

車海老の水揚げ、
船釣り、
みかん狩り、
戸馳や三角の味覚をぎゅっと味わうランチタイム、
イノシシさんの箱罠見学

と、ぎゅぎゅぎゅっと詰め込んんだ、恵みの日。

 

モニターツアーということで、たくさんのご家族にご参加いただきました。

 

 

車海老の水揚げ!

吉本水産さんにご協力いただき、車海老の水揚げ体験!

この時期だからこそできる体験です。

 

漁場にかけられていた網を引き上げます。

「網の口の向きによっては、エビが入っていない可能性もあります」
と、吉本さんは言われていましたが、
無事、みんなの揚げた網に入っていましたよ🦐🦐🦐

 

 

 

 

吉本さんに差し出されて、躊躇なくわしっと掴めた!

「高級だから触っちゃいけない」なんて思うのは大人だけですね笑

 

 

この後、別のグループが、箱詰め体験をしました。

イキの良い車海老を並べて入れるのは大変!

吉本さんが扱いやすいように冷やしておいてくれました。

 

お土産もありがとうございました!

 

 

あまーい みかん狩り

 

お次はみかん畑へ。
稲葉たっちゃんの農園でみかん狩りをします。

 

「どんだけでも採って食べてよかよ!」

と言ってくれるので、みんな頬張る頬張る。

有明海を見下ろす絶景と甘いみかん、最高でしたー!🍊🍊🍊

 

 

 

 

イノシシさんとご対面

みかん農園のそばに設置されている箱罠に、イノシシさんがかかっているとの通知がありみんなで見に行きました。

イノシシさんたちを捕まえる理由を、子どもたちにも伝えました。

まだちょっと難しいかな?

イノシシさん、こんな動物なんだ、かわいいなって知るのがスタートかもしれませんね。

 

 

 

 

ガラカブ釣ってさばいて

 

釣りグループはガラカブ大漁!

裁き方をキャプテン宮川から教わります。

 

 

 

一本で鱗とり・骨切り・3枚おろしができる、スグレモノのサカナイフを使って、子どもたちも捌きます。

 

 

 

 

 

収穫祭の主催でもある宮川洋蘭でのランチが最後のプログラムです。

地元の魚介たっぷりのパエリア、

さよちゃんお手製の猪汁、

そしてジビエBBQ!

 

 

お昼の宴!ご馳走三昧

 

パエリアを作ってくれたのは、宇城市の”野の花”さん!

パエリアパンにニンニクを入れるところから始まります。

 

それが、アクティビティから戻ったらこうなってました。

 

車海老に、スズキに、具沢山の贅沢パエリア!!!絶品!!!!!

 

 

野の花さんのインスタはこちら💁‍♀️https://www.instagram.com/nonohana_inaka/

 

ジビエも大好評!!

さよちゃんの自慢の猪汁もほっこり温まります。

 

これも幸せな具沢山!

 

 

 

 

 

子どもたちにはジビエのワイルド焼きが人気。

グリルフォークに刺して、火で炙り、香ばしい匂いがしてきたらがぶり。

 

 

 

 

 

 

 

 

たっちゃんの農園のみかんで作る、みかんジュースにもみんな夢中でした。

フレッシュなみかんを2〜3個使ってコップ一杯のみかんジュースにします。

絞るのは楽しいし、自然の濃い甘味がたまらないし、どれもこれも美味しい時間です✨

 

 

 

 

 

3つのグループに分かれて行われたアクティビティ。

戸馳&三角の食に魅力が詰まった1日。

大人も子どももたっぷり楽しみました!

 

 

 

鳥獣問題に強い関心を持ち、箱罠を見にいくことを目的に参加してくれた親子もいました。「罠ガール」も読み、事前にたくさん学んでいたようです。

 

 

 

農家ハンターの活動は農家さんや農地、地域を守るために始まりました。

次はそれがどう地域の活性とリンクするかということを考える様子を見てきました。

こうやって地域に人が来てくれること、地域の産業が盛り上がること、イノシシさんもその一手となることが、農家ハンターが目指していたことです(と思っています)。

目をキラキラさせる参加された方のご様子を見て、それが始まっていることを感じました。

 

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2022.12.05

イノシシさん・シカさん皮剥実習 at 八代農業高校 泉分校

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2022年12月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

八代農業高校・泉分校で
イノシシさん&シカさんの皮剥実習が行われました!

 

地元の猟師のテラカワさんと学校の先生が朝から捕獲したシカさんと
猪上くんが連れてきたイノシシさんの体を借りました。

シカの皮剥ぎはテラカワさん、イノシシさんの皮剥は猪上くんが先生です。

 

 

 

1時間目は2年生、2時間目は1年生が実習します。

2年生は去年に引き続き2回目ということでスムーズな手捌き!

 

さぁクイズです。
イノシシとシカ、どっちの皮剥が大変でしょう?

 

それぞれの特徴

イノシシ・・・脂肪が多いから膜が硬い。剥ぐの大変。

シカ・・・首から下の皮は、吊るしておけばベリベリ剥がせる。でも背中はプルプルなので、薄皮を剥ぐのは大変。

 

皮を剥いでどうするかというと…
シカの皮は太鼓に、
イノシシの皮はクラフトに変身する予定です。

 

まずは、個体からざっくり皮をはがすことから。

ダニに気をつけながら剥いでいきます。

 

豪快にしちゃうと、刃が皮を貫いてしまいます。
特にシカは太鼓にするので、大きな傷があると作れなくなっちゃう!

って、どえらいプレッシャーの中で、丁寧に作業します。

 

 

 

大まかに皮をはいだ後は、ひたすら細かい作業です。腰も目も痛くなる感じ。

皮は腐らず、取り除けなかった肉片が腐ります。
手間はかかりますが、必要なことなんですね。

見てる私としては、どんどん肉と皮が分かれていくのが気持ちよかったですが笑

 

 

 

 

丸太に皮をかけ、刃物で肉片を取り除くグループもありました。
これは、川を剥ぐために作られた道具だそうです。丸太と刃物のカーブが同じ形状のものをつくれば、穴が開くリスクは減らせます。
丸太は一つだったので、他はみんな作業テーブルや地面での作業となりました。

 

 

 

肉片を取り除いたら乾かします。

シカさんは2〜3ヶ月かけて日陰で干します。

触ってパリパリに感じるのが目安。
太鼓になってドンドンされても破れたりしないよう、
湿気もほどほどに吸収しながら乾燥するのが良いのだそうです。

イノシシさんは塩をまぶして保存します。そのうち毛も抜けていくようです〜

 

 

 

生徒さんに少しだけ感想をお聞きしました。

3年生の丸太くん
「個体から皮をはぐところが一番大変。でもおもしろいです」

2年生の池田さん
「穴を開けないようにするのが難しかった」

 

プロフェッショナルの猪上くんはというと、
皮剥ぐだけで15分、綺麗に皮だけにするなら2時間はかかるそうです。

革製品ってそんな細かい、根気強さの先にできるものなんですね。

 

先生もがっつり一緒にやってくれました!

 

イノシシとシカ、どっちの皮剥が大変?

の答えは、とりあえずまだ出せません!
どっちも大変〜〜〜!!

 

 

 

皮剥の後は、BBQでした!

学校でBBQ!高校生イエイ!!

 

 

 

 

 

 

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2022.11.23

宇土市網田のみなさんと金柵張り

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2022年11月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

 

宇土市の網田の上床地区にある水源に、金柵が設置されました。

上床地区の住民の方々は、農家ハンターに研修にいらっしゃったことがあります。

以前ブログでもご紹介しましたね。

 

宇土市が主催した、鳥獣対策セミナーにもおいでになっていました。

 

先陣を切って、地区を守ろうとする区長さん、そして地域のみなさん。

ご高齢ながら、”自分ごと”としてイノシシさん対策をしています。

 

 

 

さて、問題の水源は、網田の平野から有明海、そして雲仙が美しく見えるところにありました。

この水は地域の農地に水を送り、集落を流れ、住んでいる方々の生活のそばにある大切なものです。

 

 

水源があるのもよく見ないと分からないほど、周りの土手がイノシシさんによって荒らされていました。

水を求めるイノシシさん。

もっと山の奥にある水を求めてくれたらいいのですが、

集落そばのこの水源にやってくるのです。

 

 

 

 

 

 

 

金柵のメーカーさんに教えてもらいながら、設置スタート。

2mごとに支柱を立て、金柵を張っていきます。

 

 

 

水源の水が流れ、足元もぐちょぐちょ、
大きな岩もありました。クレーンで取り除きます。

 

 

 

 

柵をゆるみなく張るために、木に道具をつけて引っ張ったり、

これはなかなか大変。

ゆるむと、そこがイノシシさんの入口になってしまいます。

 

支柱となるものを等間隔で地面に打ち込むのが、一番時間のかかる作業です。

 

 

 

 

 

 

住民のみなさん和気藹々なのがよかった!

面倒な作業も明るさで楽しくなります。

 

 

お昼には、町内のマダムたちがおむすびやお弁当をご用意くださり、

さよちゃんのお手製猪汁と一緒に一休み。

宇土市の職員さんも一緒です。

 

さよちゃんの具沢山の猪汁にみんなほっこりでした。

 

 

 

 

 

 

 

町内のみなさん、本当に仲が良くて明るくて、一緒にいると元気になります。

 

わたしは途中までで失礼しましたが、一日かけてぐるりと金柵を張り終えたそうです。

おつかれさまでしたー!!!

 

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2022.11.10

行政マン&ウーマンがやってきた!

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2022年11月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

全国過疎問題シンポジウム2022inくまもと

が行われ、過疎というキーワードで通じる地域の行政マン&ウーマンが戸馳にやってきました!

鳥獣問題はその多くの地域で課題になっていることでしょう。

 

宇城市役所から、宮川さんがバスガイドを務め(見たかった)
三角町防災センターへ。

 

農家ハンターの活動をご紹介しました。

 

① 自分しかできないことか?
② ワクワクドキドキすることか?
③ 人の役に立つことか?

 

この3つを考えて、スタートした農家ハンターの活動。

一番の目的は、【農家を地域のヒーローにしていきたい!】

 

ちょいちょい飛ばされる、絶好調の宮川ギャグにあまり反応がないほど
みなさん聞き入っておられたようでした!笑

 

 

 

講演のあとは、戸馳島へ移動します。

 

ジビエファームに、こんなに多くの人が集まったのは初めて!

 

 

 

 

 

ここでは捕れたばかりのイノシシさんがみなさんを待っていました。

たっちゃんが説明します。

「民間の施設なのか、行政が入っているのか」

という質問がありました。

 

農家ハンター、民間で運営しています!

 

 

そして、イノシシさんをまるっと堆肥にできる機械。

 

鳥獣対策の1番の壁となるのは、捕獲した後。

どう処分するのかということです。

 

困っている人の多くは猟師さんではありませんし、

イノシシやシカが出る ≒ 過疎地域 = 高齢者の多い地域
なので

誰でも取りかかりやすいシステムがあるかどうかが
鳥獣対策の成功のカギと言えるかもしれません。

 

その時に大活躍なのが農家ハンターにある、

イノシシさんを丸ごと堆肥にしちゃう機械です。

 

個人で買える金額ではございませんので、いろんな地域にあればいいですね。

 

 

さぁ御一行は、宿泊施設の”鶴”と宮川洋蘭へ。

 

たっちゃんは鶴のご紹介。

二酸化炭素吸収率の高い桐を植える計画や

鶴のこれからの展開についてなどなどお話ししました。

 

空き家問題も過疎地域の共通の話題です。

 

 

 

 

 

わたしは、農家ハンターの取り組みのように、
ちょっと難しいことも”地域のお荷物”ではなく”お宝”と
捉え直しができるような活動が広がるといいなとこっそり思っています。

 

 

宮川洋蘭は見応え大!一面の蘭を見るなんてなかなかないですよね。

 

 

 

 

宮川洋蘭のサステナブルな取り組みをご紹介すると、わたしはいつも感激するのです。

 

蘭生産はサステナブルではないと宮川さんおっしゃいますが

だからと言ってその産業をやめればいいということではなく

“自他共に”の視点で ここから何ができるか探し!

みたいなことが積み上がるのが大切なような気がしてます。

 

甘いみかんのおもてなし🍊

 

 

お見送りも全力!

 

 

 

おいでになられた行政マン&ウーマンのみなさん、

ぜひジビエツーリズムにおいでください!😆

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