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2021.04.22

インタビュー・この人に聞いてみた!宮川誠さん編

 

 

 

 

 

 

 

たかき  誠さん、よろしくお願いします。ちょこちょこ取材にお邪魔しますが、お会いするのは2回目ですね。

 

誠さん  僕は基本的に家で作業しているので。農家さんから話を聞いたり、ご注文を受けて発送業務をしたり。

 

たかき  めちゃめちゃ宮川さん(代表)と仲良しですよね?苗字も一緒ですがご親戚ですか?

 

誠さん  いえいえ違いますよ、まさくん(宮川将人代表)とは家が隣同士なんです。幼い頃からずーっと一緒に育ちました。

 

たかき  そうですか!同じ年齢なんですね(驚)。誠さんも農家さん?

 

誠さん  僕のじいちゃんが漁師で、両親は農家でした。一時期養豚もしてましたね。育てた豚がかわいかったです。僕は高校出てから農協に勤めてたんですが、身体がこうなっちゃったので辞めて、今はネットで農作物の販売をしてます。

 

たかき  農家ハンターのショップも管理されていて、それとは別でまこさんご自身もネット販売をされているんですよね。ご実家が農家さんだと、良い農家さんとのご縁がいっぱいありそうですね。webはどんなきっかけで始めたんですか?

 

誠さん  まさくんがきっかけをくれたんですよ。彼、アメリカに花農家修行に行ってたことがあるでしょ。まだ国際電話も高くて大変な時に、月に一度は電話くれてました。それである時、「これからはインターネットの時代だ、今からネット販売の勉強をしておけば、絶対に役立つ!勉強しなっせ まこちゃん!」って言ってくれたんです。それで勉強しはじめましたね。

 

 

たかき  宮川さんのことだから、いつも心にまこさんや大事な人がいて、アンテナを張っておられるんだろうなぁ。宮川さんの電話もそうだし、素直に「やろう!」となったまこさんも、お互い愛があってすばらしーですね!

 

誠さん  僕が「身障者」(身体障がい者)になっても、まさくんは何にも変わらないんですよ。接し方も何にも変わらない。それは救いにもなりました。

それに、こういう身体になると、「ありがとう」と言うことはあっても言われることは極端に少なくなります。だから農家ハンターのネットショップの仕事は、僕にとって人の役に立てる手段です。僕は若い頃好き勝手やってきたので、そろそろ人のためになりたいんです。

 

たかき  役に立ちたいって思いは、人間の本能かもしれないと思います。お金や食べ物があれば生きていけるけど、それだけでは幸せとは言えないし。

 

 

たかき  実際に、ネット販売のサイトをご自身で立ち上げられたのはいつ頃ですか?

 

誠さん  9年前ですね。県外の人がデコポンを安く販売しているのを見て驚きました。それなら、地元の僕がちゃんとした価格で売りたい!って思って販売を始めたんですよ。

ずっと、農家ハンターの活動のことは「今こんなことしとるよ」って話はよく聞いていたんです。で、3年前にHPを立ち上げるタイミングから、僕も関わるようになりました。自分の販売のサイトを通じてできた経験や繋がりが、次は農家ハンターのネット販売で役立ちました。

 

たかき  サイトに載せる写真も撮られるんですよね?誰が見ても分かりやすく綺麗に撮られるなぁと思って見ていました。お一人で撮られるんですか?

 

誠さん  母親に手伝ってもらっています。ここをこうしてって僕が言って、母にやってもらう感じです。

 

たかき  二人三脚ですね!取材もご一緒に行かれるんですよね。

 

誠さん  はい、母は農家だったので、いろいろ情報もくれます。勉強になるんですよ。

 

 

たかき  お身体のこともお聞きしていいですか?いつから車椅子に?

 

誠さん  ええ、いいですよ。すぐそこの海水浴場で泳いでて、首の骨を折っちゃいました。21歳のときでした。小さい時からいつも泳いでる海なので、まさかそんな事故が起きるとは思ってませんでしたね。

 

たかき  命があってよかった!!だけど、まこさんもご両親もお辛かったですね。

 

誠さん  そうですね。でも、それまでだいぶ遊んで、だいぶヤンチャなこともして、もう悔いがなかったんですよね。「これやっときゃよかったー!」という後悔がないほど遊び尽くしてた。だから「仕方ないな」と自分で思いました。恋愛は…これからしたいですけど!笑

 

たかき  恋愛しましょう!どんどんしましょう!

 

誠さん  苦手なんですよ〜笑。

 

たかき  押していきましょう。イケメンですし。

最後に、農家ハンターの活動を近くで見ておられますが、どういう思いでご覧になっていますか?

 

誠さん  僕は、農家ハンターの活動が素晴らしいから応援しているというより、友だちがしていることを応援しているというのが近いですね。

農家ハンターが、賞をもらったりメディアに注目されているのは、認められた証だと思っています。友だちの頑張りが形になると嬉しいです。だけど、形だけではなくて、それが地元の人のためになっていることが大事だと思っています。

 

たかき  まこさんの地元愛も感じます。お話を聞かせていただきありがとうございました!!これからもよろしくお願いします。

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2021.04.10

インタビュー・この人に聞いてみた!山川太一くん編

 

 

 

 

 

たかき  山川くんは、情熱大陸を観たことがきっかけで、農家ハンターを知って、宮川さんが東京農大で講演したのを機にこっちに来ることになったんですよね?

 

山川くん  そうです!12月に学校で講演会があるってことで、僕の学科では聞けない講演だったけど頼み込んで参加させてもらいました。思い切って2/3にSNSでDMを送って、2/14にこっちに来ました!

 

たかき フットワークかるっ!いいですね!!山川くんは横浜出身ですよね?鳥獣害被害って身近に感じるものでしたか?

 

山川くん  はい。僕の大学の周りは農家さんが多くて、大学生はがっつり携わるんです。地域の農業に大学生の手は欠かせないくらいのもので。
例えばビート(てん菜糖)の苗を植えた畑があるとします。驚くほどの広さなんですけど、昼休みに休憩して畑に戻ると、エゾシカに所々食べられてるんです。

 

 

たかき えっ、昼間も普通にやってくるんですね!?

 

山川くん そうなんです、時間は関係なくて。でも農家さんたちは慣れっこというか、食べられたところを補植するために僕たちのようなバイトを雇ってる感じです。

 

たかき ・・・。経営を考えるとちょっとそれもったいないね?笑

 

山川くん  最初は驚きました。でも、なんとかしないと!って思ったし、僕はとにかく獲って食べたいって欲求が強いんですよね。そのバイト先の畑でシカをとろうと思って、2020年の12月に狩猟免許とりました。

 

たかき  食べるのが目的なんですね!そのために狩猟免許をとる情熱すごい!

 

山川くん 前に大学の先輩の車でシカを轢いてしまったとき、先輩は車が傷ついたのでショックを受けてたんですけど、僕は「食べよう!」ってわくわくしてました。

 

たかき  温度差!解体できたんですか?

 

山川くん  はい、その時は解体も技術も知識もなかったけどなんとか。で、ちゃんと食べました。僕は料理も美味しく、盛り付けも美しくしたいというのがモットーだし、それが最大の愛情のような感じで、とても大事にしてるんです。カツレツはおいしかったですね〜。先輩にもお裾分けしましたよ。笑

 

 

 

 

 

たかき  料理も盛り付けもってところがすごい!ただ食べるということではなく、とったものへの愛情を感じます。他にどんなもの食べたんですか?

 

山川くん  僕は横浜から都内の高校に通ってたんです。朝、ウナギをとろうと思って多摩川に網を仕掛けたら、夕方スッポンがかかっていました。だからスッポンを両手で持って電車に乗って家に帰ってましたね。

 

たかき  ちょっとよく意味が分からないんですけど。

 

山川くん  満員電車でしたが、僕の周りだけ人がいなかったです。帰ってからどうやって解体するかネットを見ながら甲羅を外したりして、最終的に食べました。おいしかったです。

 

たかき  都会にもこんなワイルドな子がいるんだね・・・

 

山川くん  これまでで一番不味かったのはフナムシです。

 

たかき  !!!!!

食べれるの?味も見た目も…

 

山川くん  食べれないです。食べるもんじゃないです。ただ食べてみたかったんですよ。食べてみると面白いことが分かりました。

例えば、海藻みたいなのがこびり付いている岩場にいるフナムシはどこか青臭い味がして、鳥の死骸の近くにいるフナムシは生臭い味がしました。何を食べてるかで全然違うんだなと。あと、奥歯で噛むのがコツです。前歯だと動いて食べにくいから。

 

たかき  たぶん食べる機会はないだろうけど参考にします。

 

*****

 

たかき  山川くんにとっては、生き物を愛する方法の一つが、獲って食べるということなように思えてきました。

 

山川くん  そうだと思います!生態系の中に入り込みたいって思いがあります。自分と生き物と命が、食べることによって繋がるような。
獲るにしても、生態を知らないと獲れないんです。素潜りして魚を獲ることもありますが、どんな魚がどんなところにいて、どんな動きをするか知らないと獲れません。素潜り一つでもPDCAがいるんですよ。

 

たかき  PDCA!!私が潜っても獲れる気がしないのは生態を知らないからかもしれない、と思いました・・・それは農家ハンターの活動に興味を持つことに繋がっていくようですね。山川くんの人生は既にこんなオバちゃんの想像できる域を超えているけど、そんなあなたがここで学んだことをどんな風に捉えていますか?

 

山川くん  まず一番は、「シカは害じゃない。このヤロー!!殺してやろう!!じゃない」ってことに安心しました。

イノシシを前にして、宮川さんに言われたことが「生き物だから。雑に扱わないで」ということでした。
僕もシカに同じように思っていました。大切にしたかったから、この感覚でいいんだって言ってもらえたようで、すごく嬉しかったんです。

 

たかき  それは私もとても共感します。命への敬意を何よりも大切にしていますよね。

 

山川くん  それに人が面白いです。農家ハンターの周りにはいろんな人がいて、毎日新鮮です。IOTやドローンもこれから絶対必要だと思うし、めちゃめちゃ面白いです!本当にきてよかった!もっといたいです。

 

***

 

たかき  北海道に帰ったら、どんなことをしたいと思っていますか?

 

山川くん  まず狩猟サークルを作りたいです。
農家は食害に困ってる、猟友会は高齢化もあり人手不足、猟師さんは獲る場がない。

だから、まずは農家さんにコミットしている僕らが働きかけて協力してもらって、狩猟する場を増やしていきたいなと思っています。せっかくの北海道なので、アイヌの文化も交えながら倫理観を大切にできる組織を作りたいです。

 

たかき  わぁ!これからますます楽しみですね!山川くんの活躍を農家ハンターの皆さんも楽しみにしていると思いますよ。

 

山川くん  これからもよろしくお願いします!

革の匂いをくんくん。手触り・匂い・味で生き物を捉えていく。

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2021.03.29

「美味しい」がチカラに。

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

白川夜市・出店!

 

桜の花びらがさらり舞う中、

熊本市白川沿で行われた「白川夜市」に農家ハンターが出店しました。

 

ご提供したのはソーセージ、ハム、ベーコンのジビエ3種盛り!

 

 

「三角で捕れたイノシシのジビエでーす!!」

と声をかけ

ワインやビールを片手に買いに来られる方や

大学生の女の子たち、家族連れなど、多くのみなさんが立ち寄ってくれました。

 

宮川さんが店頭で得意のトーク(彼の心の掴み方は国宝級です)

稲葉たっちゃんと猪上くんがお肉を焼き

大池さよちゃんが盛り付けにあれこれ

研修生の山川くんがお会計や試食のお声かけ。

 

 

 

加えて、この日の助っ人は頼もしい小学生と中学生!

数週間前に戸馳島で話を聞いて感動し、この日駆けつけてくれたスーパー中学生と

将来有望の小学生組。(彼らに「試食どうぞ」と言われたら断れません。無敵です。)

中学生は、お声かけしながら、ここに載せている写真を撮ってくれました。

 

 

「おいしい」がチカラに。

「え、おいしい!!!」

というお客さんの驚きの顔が忘れられません。

ブースの前を通るたびに

「美味しかった!!美味しかったよぉ〜!!」

と声をかけてくださる方も。

 

 

そのたびに、農家ハンターのみなさんが嬉しそうな顔をする。

 

農家ハンターのジビエはネット販売がメインだし

こうして目の前でお客さまに食べてもらう機会はそう多くありません。

 

お客さんの嬉しそうな表情や「おいしい」の一言、時には激励が 彼らの力になります。

 

活動は「鳥獣害問題の解決のため」と、意義は大きいけれど

お客さんに美味しいと喜んでもらうことに手を抜きません。

 

危険もありながらイノシシさんと向き合う彼らです。

そのイノシシさんが憎いのではないからこそ

美味しいと喜んでもらえることが励みになるのです。

 

 

「僕らの作った農産物をたらふく食べているからおいしいんです」

と、宮川んはお客さんを笑わせていましたが

それもあるけれど

せっかくの命を最大限おいしくしたい、と

仕留め方や解体方法など、さまざまな工夫をしていることも知っています♡

 

 

 

それにしても、たくさんの人で賑わう様子をみるのは久しぶりでした。

運営さん、感染症対策を徹底しておられました。

おかげで楽しかったです!

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2021.03.19

レザークラフト体験!素敵なバッグが仕上がりました

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

レザークラフトワークショップ開催!

農家ハンターで行われたレザークラフトのワークショップに参加させていただきました。

 

 

講師は東京からUターンして、三角でレザー工房を開いているatlier kobitoの西山さん。

前職で、関東で製作工程を学び、

レザー本場のイタリアで更に学び、地元・三角で起業されました。

 

 

アトリエはジビエファームからそんなに離れていませんが、

わたしは山奥過ぎてたどり着けませんでした\(^o^)/

ナビだってお手上げな、とても空気の綺麗なところで作られているようです。

 

 

三角で起業してがんばる若手を応援したい!

という気持ちと

イノシシさんの革を使ったコラボができればおもしろいね!

ということで、農家ハンターでのワークショップ開催が実現しました。

 

工程はシンプルだけど・・・

 

革を好きな色に染めて

角をとって

接着剤をつけて

留め具の色を決めて

カンカンやって留めて

やすりで削って・・・

 

こう書くとそんなに多くの工程ではありませんね。

バッグも縫製なしでできる、シンプルなタイプを考えてくれたのですが

それでも完成までに4時間みっちりかかりました。

西山先生が入念いい下準備してくれていたので、これを一からとなるときっと半日コースです。

 

作家さんが日頃かけている手間が見えたようで

物を大切にしようという気持ちにもなります。

手作りって尊い!職人さんに敬礼!な気分です。

一心不乱に、

そして(頻繁に)出てくる宮川さんからの笑いの爆弾に和みながら

気づけば時間がたっていて

仕上がったころには達成感でみなさんとても良い表情をしていました。

 

奥が深い!おもしろい!

 

 

 

 

 

今回は初回ということで、西山先生が扱うことの多い牛革を使ってバッグを作りましたが

どんな牛さんの革か、どんな特徴があるか、

どうやって普段製作しているかなど話をしていただけたので

背景を想像しながら作成することができ、愛着も倍増です。

 

 

 

 

イノシシさんの革は、牛革よりもっと柔らかいです。

イノシシさんの革で作るなら、どんなものがいいでしょう?

農家ハンターのワクワクは止まりません。

 

 

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2021.02.26

KMバイオロジクスさんでSDGs講演会と販売会

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

2月初旬、KMバイオロジクスさんで行われたSDGs講演会

農家ハンター代表の宮川氏、稲葉氏が社員のみなさんに向けてお話しました。

 

 

講演会は会議室で行われ、社内オンラインで受講される方もいらっしゃいました。

 

KMバイオロジクスの永里社長の大ファンな私は

後ろからはなかなかお姿を探せず、「今日はいらっしゃっていないかな」と思いましたが

一番前で聞いておられました。

 

永里社長も、もともと鳥獣害問題に危機感を募らせておられたところに農家ハンターとの縁があり、

「具体的にできることを」と実行に移しておられます。

この講演会もその一つです。

社員さんからの質問に、

「それは僕が答える」

と答える一幕も。

 

この講演会や販売会、これまで懇親の場を設けてくれた立役者は、社員の面木(おもき)さんです。

彼の働きかけがなければ、このご縁もずっと時差があったことでしょうし、繋がらなかったかもしれません。

 

 

同時開催の販売会では、宮川水木さん、大池さよちゃんが大活躍。

ジビエソーセージ、カレー、イノシシ石鹸サングリエ、そしてイノシシさんから守った稲葉たっちゃんのデコポン(旬!!!)は

あっという間に売れていきました。

事前に社内通知してくださったおかげで、講演会を聞けなかった方も買いに来てくれました。

売り切れるまでのスピードの速さたるや!

 

 

 

 

 

「またやりましょうね。次はあぁしてこうして…」

と改善策を話していたのは、仕掛け人の面木さんと広報課長の藤田さん。

 

大きい会社ですので、社内告知するのも予約を受けるのもお手間のかかること。

それを提案型で進めていかれるご様子が素敵でした。

 

そして、

「それは皆さんの手間がかかるから、軽トラで詰め放題式にして…」

とさらに提案していく宮川氏&稲葉氏、

このプラスのエネルギーとリスペクトの渦が素晴らしいのです。

 

 

また次回、次は「なくなりましたごめんなさい」のないくらい、大量に持参するとお約束して解散しました。

 

 

 

そうそう、職員さんの中に、

「農家ハンターの野口くんのお茶を買っています!彼の仲間だから絶対に間違いないということで買いに来ました」

という方も。

農家ハンター結成直後に、ジビエについて教えてくれた方との再会もあり、

当時を知らない私も、結成後の奮闘を垣間見れたような気がしました。

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