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2023.03.15

休眠預金事業実行団体としての規程類・人件費水準の公開について

 

休眠預金法の趣旨及びJANPIAとの資金提供契約に基づき、規程類及び給与水準を公開します。

 

(1)定款・規程類について

01経営会議運営規定

02取締役職権限規定

03役員の報酬等及び費用に関する規程

04倫理規程

05利益相反防止のための自己申告等に関する規程

06コンプライアンス規定

07内部通報(ヘルプライン)規程

08事務局規程

09文書管理規程

10情報公開規程

11リスク管理規定

12経理規程

13株式会社イノP定款

 

(2)役職員人件費水準
コチラからご確認ください

2022~2024年度、休眠預金を活用した事業を実施しています

 

(2023年3月15日 作成)

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2023.03.14

皮剥実習からの 革製品づくり/八代農業高校泉分校

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

2023年3月彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます!

 

12月にご紹介した、八代農業高校、泉分校での皮剥ぎ実習、覚えておられますか?
これです→ https://farmer-hunter.com/blog/3396

 

シカさんはまだ干して、そのうち太鼓に変身する予定です。
イノシシさんの皮は染色を終え、いよいよ小物作り!

 

ということで、

三角から熊本市の坪井に移動して頑張っている革職人・ Atlier kobitoの西山くんと
農家ハンターからは 稲葉たっちゃん、そしてさよちゃんが講師として泉分校へ行きました。

 

 

 

今年度の色は、赤と皮そのままの生成り。

農家ハンターでも赤はよく使いますが、ここの皮はだいぶ鮮やかに染まりました。
同じように染めても、仕上がりは個体によって差があります。

 

 

 

 

まずは、何を作るか?から決めます。

ねじねじキーリングはさよ先生、
アクセントチャームリングは西山先生に習います。

 

 

 

 

次に、どの皮を使うか?

去年以前に先輩方が剥いだ皮の残りもあり、いろんな色を選びます。

 

 

 

 

 

 

 

生成りが人気!

理由を聞くと

「これ、剥いだのが自分たちのグループだから」

だそうです。

剥いだ皮から小物が作れたら思い出になりますね!

 

 

まっすぐ皮を切るところから苦戦。
線を引いたって難しいのです。

ズレるとその後がまた大変なので神経使います。

 

 

 

 

 

ねじねじは、相変わらずみんなを困らせます。

シンプルに見えてめちゃ難しいんです!

一発でできた人を見たことありません。

 

すっかりねじねじの達人となったさよ先生と動画に教わりながらがんばります。

先生も真剣です。

 

 

 

 

 

 

 

アクセントキーリングは、一色だけでなくいくつかの皮を組み合わせて作るので
皮の色選びもまた楽しそうです。

 

このクラスのオリジナル焼印を押し、最高のオリジナルリングになりました!

(焼印がある学校もまたすごいですよね;)

 

 

 

難しいハート型を作る強者もいましたよ。

 

楽しそうだったなぁ〜

 

 

 

 

 

 

鳥獣対策して、皮剥いで、小物作って……

なんと生きた学びでしょう!

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2023.03.03

農家ハンターが酵素ジュース作り!

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

農家ハンターが酵素ジュース……?

 

 

 

先日、農泊事業のための講座「酵素ジュース教室」が行われました。

 

農家ハンターが酵素ジュース…?イノシシで…?

と少し眉を寄せてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

安心してください、酵素ジュースのお勉強にイノシシは出てきません。

 

なんで農家ハンターが酵素のお勉強をやっているかというと…

ジビエツーリズムや空き家再生など、

地域を盛り上げることとイノシシさんなどの鳥獣対策が
かけ合わさった取り組みを展開していこうとしています。

イノシシ駆除のためだけの農家ハンターではないのです!✨

 

 

 

 

 

酵素について、先生が丁寧にわかりやすく教えてくださいました。

 

「こがん ちゃんと勉強したの初めてかもしれん!」

とは たっちゃんの言葉。

熊本県外の方も多く読んでくださっているブログなので通訳すると
「こんなにちゃんと勉強したのは初めてかもしれない」

そのくらい学びました。

 

体のことなのに、知らないことばかりです。

わたしはメモすることさえ忘れて聞き入ってしまいました(仕事!)

また同じことを聞きたいくらい奥が深かったです。

 

酵素って?

 

◎ 酵素は、栄養素の働きを決める、大工さんの役割。

 

◎ とにかく水をたっくさん飲む!
1日  汗500ml、排泄1ℓ、呼気500ml の水分が出ていっているので、2ℓは必須!

水は、酵素がよく働けるようになるために必要。

 

◎ 代謝 or 消化
代謝にも消化にも酵素が必要!

 

先生、痩せるには何が必要かも教えてくれました。うふふ♡

 

 

いざ、ジュース作り

 

酵素ジュース作りはあっという間でした。

 

1月から始まったばかりの宮川洋蘭の「ウキウキランラン♪いちご狩り園」の完熟いちごをたっぷり使います。

無農薬のいちごたちは、酵素ジュース作りに最適です。

 

 

 

 

 

「ボトルはなんでもいい、梅を漬けるあの瓶でもいい」とばかり思っていたら違いました!

ガスがたまるので、ガスが抜ける作りのものが良いそうです!

もしくは毎日開けてガス抜きするか、です。

 

 

 

 

 

いちごにかけたのは、てんさい糖のグラニュー糖。

白い甜菜糖にはカラメル色素が入っていないんですって。

 

 

砂糖を1kgも使っていますが、3ヶ月もすれば自然の甘さに切り替わるそうです。

食物って、自然って、酵素って素敵……✨

飲めるようになるまで、家で保存して毎日瓶を振って育てます。

 

 

ちなみに。

 

このジュースに漬けて時間がたったイチゴを食べさせていただきました。

どんな食感だったかというと……

「たくあん」です。

確かな歯応えのたくあんでした。驚きました。

いちごとは到底思えません。

 

知らないことで溢れていることを実感しました。

 

感想と先生へのお礼は、みんなを代表してみずきさんから。

 

 

ジビエツーリズムに来てくれる人は、
ちょっとの学びでは飽き足らない、コアなおもしろさを求めている人ではないかと勝手に想像しています。

そんな人にも酵素ジュースづくりは楽しんでいただけるかも!

 

育てるジュース作り、おすすめです。

 

 

最後に、ご利益ありそうなこの満面の笑顔を✨

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2023.02.23

ふるさとづくり大賞授賞式へ:東京珍道中の旅

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2023年2月彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

1月中旬に舞い込んできた嬉しいニュース。

「ふるさとづくり大賞 優秀賞を受賞しました!」

 

市町村、そして県からの推薦を受け、総務大臣が決定するというこの賞。

どんな大きなことなのか、初めはいまいちピンときていませんでしたが、
「ふるさとづくり」というこの賞のネーミングが、農家ハンターの活動にぴったりだと思いました。

農家ハンターは、イノシシさんの駆除のための組織ではありません。
駆除という名目でイノシシさんも捕まえますが、命を軽く扱うことはありません。
地域の資源にし、イノシシさんを通じて農家が地域のヒーローになること、地域を盛り上げることを掲げています。

ハタからは華やかに見えますが活躍の裏にはたっぷりの失敗と、汗くさい努力があるのだと取材を通して知りました。

そんな彼らがこうして「ふるさとをつくっている」と認められたのです。

農家ハンターの晴れ舞台、わたしも見せていただきました。

 

 

東京都内で行われた表彰式への道中は、まるで修学旅行でした。

 

 

 

 

 

表彰式の前に、空港から向かったのは農林水産省。

東京についた私たちを大きめのミゾレが出迎えてくれました。(絶対に傘を買わない農家ハンター、なんだろう笑)

 

 

 

 

 

 

 

鳥獣対策室の方々にご挨拶し、イノシシカレーをご購入いただき

 

 

 

 

地元出身の農林水産省政務官の藤木眞也さんを訪問しました。

 

「県庁にでも来たかな」というレベルで熊本弁が行き交い、霞ヶ関にきたことを忘れました。
現場を知る藤木政務官、具体的な対策について話ができました。

 

 

授賞式には、全国から受賞者が集まりました。
皆さんのプレゼン、勉強になりました!
楽しそうな感じは、さすが農家ハンター、ピカイチだったと思います✨

 

 

 

プレゼンを終え、私たちは総務省に向かいました。
ビルの高さにもセキュリティの手厚さにも驚きつつ、
総務省でお会いしたのはなんと総務大臣!!!

相変わらずミゾレに降られ、みんなぐしゃぐしゃでしたが(笑)
松本剛明総務大臣は優しく迎えてくださり、
優秀賞受賞のお礼とご挨拶をさせていただきました。

 

まさか、総務大臣に名刺をお渡しする日がくるとは……

イノシシを前にしても動じない猪上くんとさよちゃん、この時ばかりは緊張の面持ちでした。
若くして、自分のやっている仕事が認められ、このような人に会えるというのは、何とも幸運なこと。

ちょっと年上のお姉ちゃん気分で見守りました。

 

総務大臣を囲んで、ここでもイノシシピース!

机の前で撮ろうと、大臣自らセッティングしてくださったことに、密かに感激……

 

 

 

 

総務大臣にお会いできたのは、前総務大臣の金子やすし衆議院議員の取り計らってくださったから叶ったことです。
地元選出の金子議員とは、議員会館で晩白柚を挟んで鳥獣対策トークを。
金子議員、帰郷のタイミングでジビエツーリズムにご参加くださいませ!

 

 

 

そこからは花金の六本木に向かい、大人な夜の東京をちょこっとだけ味わいました。

リーダー宮川が連れて行ってくれたのは、ものまねパブ “STAR”。

だいぶ笑いました。
クオリティの高いこと!

タケモトピアノの歌や踊りをフルバージョンで見ることは、後にも先にもないでしょう。

 

修学旅行というか研修旅行ですから、ただ面白いってことではないんです。
「人生かけてエンターテイメントを届ける本気さを見てほしい」

と宮川さんがセレクトしてくれたのです。

農家ハンターはエンターテイナーではないけれど、”本気さ”は共通しています。
コロナ禍で乗るか反るかの苦境を耐えて、全力でパフォーマンスする皆さん、プロでした。

 

宿泊先も気を抜きません。
楽天で高評価のホテルを選んでくれていました。
お金をかけた、ということではありません。
無機質なビジネスホテルから 3歩ほど飛び抜けた心地よさを提供してくれるホテルでした。

全方位から学び、吸収する農家ハンターです。

 

 

この「喜ばせるために」の視点は、普段の活動にも大いに影響していると思います。
そうでなければ、鳥獣対策は眉間にシワを寄せて暗いトーンで話すようなシビアなことでもあると これまでの取材を通して感じました。

でも、そうはしないのが農家ハンター!

 

 

たっちゃんのスーツケースいっぱいにイノシシカレー。激重でした笑

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日早くから向かった築地では、見覚えのある方が待っていてくれました。

農泊事業のためのセミナーに講師としておいでくださった佐々木さんです。
彼の本拠地築地で、ホンモノのガイドをしていただきました。

 

 

築地の波除神社でイノシシ発見した猪上くん。

 

ガイドブックでは知り得ない、
ただ歩くだけでは見えない世界。

お店の人とは昔からのお友だちのように声をかけ合う様子が、日頃いかに喜ばれるガイドをしているかを物語っているようです。
「みんなを喜ばせ術」に長けておられる〜
本気のガイドってこういうことなのか〜と脱帽です!

 

 

築地からは最後の旅程、SVPの皆さんとの会合!

ソーシャルベンチャーを伴走・支援するSVP。
2022年に農家ハンターを選出いただき、熱い思いで伴走をしてくれています。

ボランティアで、何ならお金を払ってどこかの誰かの活動をサポートする尊い人たち!

熊本に来てくださった方もいますが、ほとんどはいつもはオンライン。
頻繁にお会いしている気がしますが、はじめまして、でした。

 

農家ハンターのこと、カレープロジェクト、SVPの担当になってくれた皆さんのこと、
楽しくお話しし良い交流の場となりました。

 

 

 

 

そんなこんなで充実の東京旅程を終えて、熊本空港に帰り着いたのは21時すぎ。
猪上くんを東京でリリースし、他のメンバーが家に帰りついたのはきっと23時  ٩( ᐛ )و

 

農家ハンターの晴れ舞台に連れて行っていただいて
ありがとうございました。

皆さん、農家ハンターはまだまだやりますよーーー!!

住民主体の鳥獣対策、全国に広がりますように。

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2023.02.07

イノ・コミを見たっ!大津町からの視察

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

2023年2月彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

大津町から、視察団がやってきた!

この日は、大津町から大型バスに乗ったご一行様が来訪されました。

最初の視察は食肉加工場・ジビエファーム。

 

皆さんの前には、イノシシさんが吊るされています。

毛が半分ほどない状態です。

 

視察に来られた方に、ここまでお見せすることは あまり多くありません。
視察の目的によって、その内容が少し変わります。

今回の視察に来られた皆さんは、鳥獣問題に困り果てている当事者さんたちだったのです。

中には、実際に捕獲されている方もおられました。

 

 

事例と、具体的な対策を学ぶ

 

次は”鶴”で座学です。

たっちゃんから、農家ハンターの取り組み、失敗談、困りごと、今取り組んでいること、他の地域の被害状況等をお伝えしました。

 

失敗談は、当事者やこれから取り組みたい人には、成功事例と同じくらい重要ですよね。

一頭捕獲するまでに7ヶ月かかったことも惜しみなくお伝えします。笑

 

失敗の積み重ねは、大切なデータ。

IcTのおかげで、失敗も可視化し、次の対策に繋げやすかったのは、農家ハンターの鳥獣対策の特徴です。

 

たっちゃんからの話、参加者とのやりとりをまとめました。

 

・動物は、どんどんグルメになっている。
収穫前のみかんの味を覚えたら、耕作放棄地のみかんは食べなくなった。

 

・「人間は怖くない」と認識したら、どんどん来る。頭が良い。舐めてかかっては捕まえられない。

 

・ICTのデメリットは、「スマホを使わないといけない」こと。
高齢者にはハードルが高いこともある。若者が地域にいるなら、スマホは若者が高齢者に教え、高齢者は若者に捕獲の仕方を教えるといい。高齢者の方が捕獲は得意。
この交流で地域が調和していく。

 

・農家さんは、動物にとっての餌場をつくってないか?と振り返ることが大事。
人間からしたら廃棄分のものだとしても、動物にはご馳走。
平野の農地ではカモによる被害が急増しているが、カモが味を覚えたら被害が甚大になるので、収穫後は素早く耕す。

 

・罠、設置が目的になっていないか?を振り返る。
電柵には何ボルト必要か知っていますか?ただ設置するだけでは効果につながらない。

 

・収穫しない果樹は、これからどうやって守っていくか?と住民で話して決めることが大切。
他にも、耕作放棄地どうする?とか草刈ろうかという声かけは、寄せ付けない地域づくりにもなる。

 

 

 

箱罠をみる目も本気

 

箱罠にも見学に行きました。

これまでどんな道具が自分たちに適しているか、使いやすいのか、

いろんなメーカーさんの道具を使用して検証してきた農家ハンター。

使いやすさのポイントを知っています。

 

「ここがこうだったらいいのに」という要望を材料に、自分たちの課題にアプローチしやすい道具も開発しています。

この箱罠もそうでした。

 

 

 

参加の方からは、
罠はどうしてこの大きさなのか、

どうやって力加減を調節しているのか、

設置には何人くらいの人手がいるのか、

といった具体的な質問が飛んできます。

 

 

どのくらいの力が加わったときに、入り口が閉まるのか

ということにも理由があります。

 

母子で動くイノシシさんたち、

警戒心のないうりぼうと 警戒心の強いお母さんイノシシ。

どっちもを捕獲するためには、うりぼうだけが中にいる状態で閉まってしまわないように、ある程度の力が加わったときに閉まるようになっています。

 

逆にオスのイノシシは力が強く単独で行動します。
オスが多いところに箱罠を設置する場合は、簡単に閉まるように調整すると効果的だってこと、
わたしも初めて知りました!

 

 

餌についても、たっちゃんから話がありました。

「すでにイノシシが味を知っているものを餌にするのが望ましいです。
食べたことのないものの味を知ると、他で見つけたらそこに被害が出るようになりますから、覚えさせないのが重要。」

 

これがイノ・コミ

 

大津町の農家さん、だいぶ被害にあっているようです。

 

 

さつまいも農家さん
「紅はるか(さつまいもの人気の品種)と加工用のいもを作っていても、イノシシは紅はるか しか食べない」

蕎麦を作っている方「一町半、イノシシに食べられました」(野球のグラウンド1,5場ぶんくらい)

などなど、イノシシにやられた話で一気に距離が縮まります。

 

「だいぶ やられとんね!」と笑いが起こり
たっちゃんとも会って2時間で打ち解けるご様子に

「これがイノコミ(イノシシ・コミュニケーション)よ」

とたっちゃんニヤリ。

 

「これがあのイノコミかーーー!!!」

と、目の当たりにした喜びを皆さんにお伝えしておきます。

 

 

ちょっと不幸なはずの被害話・対策話に花が咲きます。

大津町とのイノコミ、いただきましたっ!

 

 

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