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2021.10.28

八代高校・ジビエの授業

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

八代高校1年生、ジビエの授業が行われています。

その名は「ジビエ開発プロジェクト」。

鳥獣害対策について学び、SDGsの推進に繋げるのが狙い。

農家ハンターがお邪魔して講義をしています。

 

 

今行われているのは、クラフトと料理!

このジビエクラス、とても人気があったそうです!

実地見学などがあるので人数が限られており、選ばれた15名がここに参加しています。

 

 

ジビエ料理のコースでは、女の子たちが大池さんのお話を真剣に聞いていました。

これまで彼女が学んできたこと、経験から得た知識を伝えます。

 

鹿のジビエを使ってメニューを決め、

今年度中に実際に試作をします。

 

 

 

 

どこの部位にどんな特徴があるかなどを学びながら

どんな料理が合うかを自分たちで考えていきます。

 

ボルシチを知っている高校1年生…

わたしはいまだ味さえ知りません。。。笑

 

 

 

八代市にはジビエを解体できる施設が4箇所もあり、県内では一番多いそう。

でも食べられる場所がない!

ってことで

この取り組みが地域とコミットし、ジビエの活用促進や食を通じた理解に繋がっていけばいいなぁ。

 

 

 

クラフトチームは、イノシシさんの革を使ってブレスレットを作っていました。

 

参加していたのは男子6名。

三角で活躍する革職人・Atelier Kobitoの西山さんを講師に

①革に線を引いて裁断

②ねじねじ

③留め具を付ける

という工程です。

 

 

何を作る?と意見を出し合ったときには「バッグ!」などの意見が出ていましたが、
小さなブレスレットを作るにも四苦八苦。

切るのも難しいですが、一番みんなが苦戦していたのがネジネジの工程でした。

 

やりながら思考と手が迷子になるようで難しそう。

休み時間返上でやっていました。それでも授業終了までに終わらない人も。

それほど難しいんですね〜

 

 

集中している姿の素晴らしいこと!!!

 

 

こうして学校と民間の活動が繋がって、

若い世代が次に何をしていくのか、

おばちゃんは楽しみです。学校も素晴らしいー!

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2021.10.21

なんで里山を守らなんの?

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

なぜ里山を守らなんの?

 

農家ハンター・リーダーの宮川さんの講演やプレゼンを聞くと

農家が担う役割の一つに、「里山を守る」ということがあると話をされます。

農業をしていることが里山を守ることに繋がっている、という意味です。

 

 

ここで里山・山里の違いについて豆知識を。

 

山里とは、山中にある人里のこと = 山奥にある集落、農村のこと

里山は、人里近くにあって、人々の生活と結びついた山や森のこと

そして、

奥山とは、人間の手が加わらない、山や森のこと。

 

野生の動物たちが、奥山から里山を抜け人里まで来て農地を荒らしたり農作物を食べていることが課題です。

 

 

野生動物による被害が身近なのが農家さん。

 

大事に育てた農作物を、食い荒らされちゃって

「もうやってられん!」と離農する人もいます。

 

そんな人を増やしたくない!

安心して農業してほしい。

だから農家ハンターは生まれました。

ご存知の通り、農家の手で野生動物から地域を守ろうよ、という農家による地域防衛集団です。

 

 

と、これが日頃プレゼンや講演で話される流れですが、

あるとき

「無理して農業しなくてもいいじゃない?やめたっていいじゃん。」

という声が届きました。

 

そして次に

「なんで里山を守らなんの?」

「農家さんが大変なら、無理して農業しなくていいじゃない」

 

その後、今取り組んでいる新しい試みについては

「今の話じゃ、俺にはいまいちそのアクションの魅力がピンとこないんだよなぁ」

 

 

この言葉を投げかけたのは、農家ハンターの活動をスタートするときから知り、

様々な助言をくれた人でした。

 

いじわるな批判ではなくて、

農家ハンターがこれからどの方向に向かい、何をするのか

見つめて磨いていけるように、あえて投げられた言葉でした。

 

 

愛されとる!!

 

知名度が上がり、話が勢いにのっていると

恐らく、活動のことを話しても、

「いいですね〜!」と言われることがきっと多いはず。

 

だから、これらの厳しくも見えるツッコミは

当事者には見えづらい角度から楔を打つ感じ。

 

その日、すぐに投げかけられたその言葉に向き合い、

農家ハンターの見ている未来、活動の方向を改めて見つめました。

巣篭もり宮川になりました。

 

 

農業を続ける意義だとか、里山を守ることの必要性とかは

しっかり持っていますが、

【活動の魅力をどう伝えるか】は大切な問題提起です。

 

このときプレゼンで聞いてもらったのは、

今ものすごーーーく力を入れている、活動の柱となるようなもの。

それを

「伝わらん」

「ここじゃなきゃダメ!と思える魅力ってなんなの?」

とドスドス言われてました。

 

 

意気消沈しそうなものだけど、

さすがポジティブの鬼・MIYAGAWA、終わってから

「あん人たちを納得させられんといかんけんねー!」

とめちゃめちゃ嬉しそうでした。

 

こうして時間を使って、本気で向き合ってくれる人の言葉に

「愛されとるよね!!!ありがたい!!!」と。

 

 

言葉を投げた人も、どんなボールが返ってくるのか

きっと楽しみにしているのではないでしょうか。

そんな愛♡のやりとりだったように見えました。

聴いてる他の人たちも笑いながら息を飲む、そんな感じでした。

 

 

 

前例のないことをするとき、

リーダーがどの方向を見るかは、とても大事で、かつ難しいことではないかと思います。

現場で経験と技術を積む稲葉たっちゃんのような現場のリーダー、

井上くんや大池さんのような次世代の担い手がいて初めて活動が形になり

応援してくれる人たちや

時にこんな本音でやりとりができる人がいてくれるからこそ振り返りができるのかな。

 

トライ&エラー上等、挑戦し続ける姿こそが彼らなのだと思います。

 

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2021.10.07

鳥獣害対策セミナーまとめ!

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

熊本市北区万楽寺の農家さん向けに開催された、

鳥獣害対策セミナーにお邪魔してきました。

 

講師は、プロジェクトリーダーの稲葉たっちゃん、

サポーターは大池さよちゃんです。

 

 

 

 

 

これまで、講演は何度も聞いてきました。

だけど、「自分たちで地域を守るばい」と、

農家さん=地域を守る当事者  に話をする場は初めてでした。

大いに感動したんですが、パッションはさておき、まとめます。

 

==========

 

◆ どこを守るか

 

農家さん各々で畑に電柵をはるなどして対策している人は多い。

でも、次は対策されていない隣の畑が餌場となってしまったりと

その地域全体を守ることには繋がりにくい。

だから、地図を見て、どこから動物がやってきているか、

どこに罠をしかけるかを地域で考えて、地域全体を守る策が必須!

奥まりすぎても面倒で見に行かないし、場違いなところにおいても効果なし。

絶妙な場所を探す。

 

 

◆  誰が守るか

 

「行政任せにしても解決せんですよ。

自分たちがするって意識ば持たんと。」

 

稲葉たっちゃんははっきり言いました。

・行政

・地域

・猟友会

の役割や得意分野はそれぞれある。

自分たちも当事者として考えないと間に合わないし畑を守れない。

また、自分たちでできるようにならないと、継続もできない。

 

 

◆  どこも、「獲ったあと」が大変!

 

農家ハンターは、ジビエや革製品、ペットフード、石鹸、堆肥など

種類豊富にイノシシさんを活用しています。

穴を掘って埋めるのも疲弊する。疲弊すると続かない。

だから、まずは堆肥化できる機械を導入するのもおすすめ。

 

 

◆  アナログだってできる

 

農家ハンターの強みは、ICTを駆使しているところ。

そのおかげで、農業をしながらイノシシ対策をするのが実現した。

だけど、ICTを取り入れないと対策ができないわけではない!

「散歩がてら見まわる」と担当を決めて、罠を毎日見まわり、

変化があればLINEで一斉に知らせたりもできる時代。

地域や当事者に合う方法からスタートしてみよう。

 

 

 

◆ いつがんばるか

 

年間ずーーーっとは対策しきらん。がんばりきらん。

いつ、どこに動物の被害が多いか、痕があるかを見える化して

ウリ坊の増える時期、繁殖期に力を入れ

緩急つけるのも継続の秘訣。

 

 

◆ 餌場をつくらない

 

「イノシシが出て困る。来んでほしい」と言いながら

耕作放棄地が多かったり

採取しない果樹の木が、集落の中でそのままになっていると

それは餌場を与えているのと同じ。

山の中はいいとしても、集落の木は切ったりして

寄せ付けない対策をしていく。

 

 

◆ 地域で対策すれば、集落は守れる

 

やれば結果は出る。

 

==========

 

 

 

 

 

話が終わり、この集落の上空写真を見ながら

どこに獣道があるか

どこに被害があるか

どこに電柵があるか

洗い出しました。

そして、どこからイノシシが来ているか予測を立て、

罠をしかける場所を一緒に考えました。

 

 

 

 

今回はここまで。

 

今後は、地域の皆さんが中心になって話し合いの場を持ち

対策が進んでいくと思います。

 

対策のエキスパート・たっちゃんの言葉は、私の胸にも響きました。

 

「自分たちでせんと平和はつくれんし、続かん」

 

 

かっこいーーーー!!!!!

 

さよシェフのイノシシさんソーセージやハムも喜んでいただきました。

 

 

 

セミナー後、帰り際に美味しいソフトクリームやら

甘いいちごを食べたのは内緒です。

 

 

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2021.09.21

戸馳島でフットパスコースづくり

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

フットパスって?

 

この日、農家ハンターではフットパス講習会が行われました。

講師は、美里町でさかんに活動をする、フットパス研究所の濱田考正。

お話の様子から、濱田さんご自身もフットパスが大好きなことが伝わってきます。

 

 

フットパス、みなさんご存知ですか?

 

わたしは「歩くっぽいけどなんだろう?」という具合で、良さも何も知らなかったのですが、

終わってから「歩きたい!!!!」と心底思いました。

 

もちろん、農家ハンターの皆さんはわたしよりはもっともっと具体的な印象と構想があったようですが、

この講習会がめちゃめちゃ盛り上がり、

「こがんおもしろか勉強会は初めて!」

という声があがったほど、想像を超えるわくわくに包まれました。

 

 

さて、フットパスをざっくり言うと、お散歩のことです。

 

歩くことを楽しむ

歩いて見える風景、季節を楽しむ

それがフットパスですが、

発祥の地イギリスの盛り上がりはものすごく、マップや本も豊富に出版され、経済効果は一年で1兆円を超えるそうです。

 

”歩く権利を守ろう”という動きがフットパス文化の基礎となった、というお話が印象的でした。

 

 

 

戸馳にフットパスを!

 

「コースも距離も自由!

戸馳島の魅力が存分に伝わるコースを作りましょう!」

という濱田さんの号令のもと、

戸馳の魅力を地図上で見つめていきました。

 

ここでおもしろいのが、地元の人と外部の人では興味をひかれるポイントが違うということ。

地元の人にとっては何でもない景色や場所が、外から来た人には新鮮だったりしますよね。

だからいろんな人の目を借りて、実際に歩きながら検証してコースを作り上げていくのがいいんだそうです。

 

 

 

・駐車場はどこがあるか

・お手洗いを貸してくれるところはどこか

といった、環境整備に関わるところから

 

「ここの夕焼けが最高!」

「この道の千本桜がキレイ」

「名物おっちゃんがおるとこ」

 

「ここはおもしろい」

「そこ知らん」

「え、地元だろ」

 

こんな感じでおもしろスポットを洗い出していきました。

 

イノシシさんの箱罠も見回れるコースも作れるかも?!

 

農家ハンターがプランしているアグティビティ(アグリ+アクティビティ)のコンテンツとなっていきそうです。

 

みなさん、目がキラキラしとりました!

 

 

フットパスは地域の入り口

 

濱田さんがおっしゃっていましたが、なかなか知らない集落に入るのは気がひけるし周りの目も気になります。

知らん人間がその地域に入ることで、嫌な思いや警戒する人がいたら申し訳ないな〜という気も。

 

フットパスだったら、堂々と入って写真も撮れるし、挨拶以上の会話をする理由になります。

さらに、そこのお店で何か購入して少しでも良い関わりができたら、お互い気持ちいいですよね。

 

 

わたしは月に一度以上足を運ぶ戸馳島、

なのになかなか農家ハンター以外の人に会えない!笑

戸馳のおもしろい人を知りたいという小さな野望があるので、フットパスができるのが楽しみで仕方ありません。

 

コースができたら一緒に歩きましょう〜!

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2021.09.11

届いたー!クラファン返礼ジビエ

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

と言いながら、今回は現場からではなく、我が家からの消費者目線レポートです。

 

 

イノPの若手メンバーが中心となって発信したクラウドファンディング。

これまでもジビエは販売してきましたが、

経験を積み、全国の先輩方からの学びを重ね

クラファンを機に「九州ジビエ」と銘打ち、気持ち新たに取り組んでいます。

 

届いた届いた!

 

 

わたしも微かながら応援させていただきました。

娘が大好きなんです、イノシシさん。

注文したよ、と言った時にも喜んでいました。

箱を開けると「わぁ!やったーー!!イノシシだーーー!!」と声をあげていました。

こんな様子だと、将来メンバーになっているかもしれません。

 

 

娘は、農家ハンターがイベント出店する際などに、ちょろっと手伝っては

(戦力外にも関わらず)ご褒美に食べさせていただいていました。

 

 

また、今年の夏休みには、BBQをしたり、お友だちが家に遊びに来たときにイノシシソーセージをのせたピザを作って堪能していました。

だから美味しさをよーーーく知っています。

↑つまみ食いばかりでピザにのったのはちょこっと;

 

 

わたしも、どこでとれたどんなお肉かが分かっているので安心して食べさせられます。

 

 

どんな料理にしようかなぁ〜といつも思うけど、

大池さんが「ただ焼くだけが一番!」と言うように、脂が出るまで焼いて塩をふれば、それだけで満足できるんですよね。

 

皆さんのお手元にも届いていますか?

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