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2020.10.16

変わらない大事なこと。

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

このところ、何やら農家ハンターの周囲が騒がしいです。

10月17日からどどどっとメディアに登場します。

 

観るのは楽しみですが、いつも話していることと大きくは変わらないだろうと想像できます。

裏も表もなく、全部表の 全力100%ですから。

 

いろんな天才

さて、農家ハンターの 夢語り担当、人をつなぐ天才、人の美点を見つける秀才の宮川将人氏

 

取材を受けながらも、そこにいる人みんなに声をかけ、紹介したりと立ち回りにいつも学ぶのですが、

そしていつも熱い熱い情熱に胸があつくなるのですが

話す中で、とびきり心を動かされたことをどうしても皆さんに伝えたい。

 

命の扱いについて。

 

箱罠にかかったイノシシの命をいただく

というのが農家ハンターのしていることの一つ。

 

ですが、命を奪うことが目的ではありません。

人里にまで来るようになったイノシシから地域を守るための苦肉の策です。

そしてその命を最大限に活用するために、

ジビエにしたり肥料にしたり、石鹸や革素材などのプロダクツを作っています。

 

とは言え、命を扱っていると、自分たちは強くて、操作できるような気がしてくる…

というのは起こりうる感覚のような気がします。

道路で動物が轢かれた姿を見ると、子どもの頃はそれがずしんと重かったけど

大人になるとだんだん慣れて「また猫か、踏まないようにしよ」なんて思うようなことと似ています。

 

 

ある時、若手の農家ハンターの仲間の様子を見て

宮川さんや稲葉さんは危機感を覚えることがありました。

 

「命の扱いが軽くなっている」

 

やっていることが同じだとしても、どういう気持ちで命をいただくのか、

命にどう向き合うのか、尊んでいるか

 

それはとても大切で、何よりも疎かにしてはいけないこと。

だけど、なかなか教えるのは難しいことでもあります。

それでも伝えていかなければならないことなので、根気強く伝えていくのだそうです。

 

 

 

 

 

命を奪うのは苦しいです。

彼らは狩猟を楽しみたくてやっているのではありませんので、

「イノシシが罠にかかったー!ルンルン♪」

ではないのです。

 

 

「いただいた命、大事にするからね」というリスペクトが、

命を余すところなく活用する、価値をつけるということにつながっていくのだと思います。

 

動作は慣れても、命を奪うことに慣れないー

 

農家ハンターが大好きなのは、こういうところだと改めて思いました。

こういうことをいつまでも大事にして、教えてくれる先輩がいるというのは、価値です。

そんな先輩がいる組織、羨ましい。

彼らがいつか引退しても理念として土台を作るでしょう。

 

私はまだ農家ハンターの中では幹部の皆さんとお会いすることが多いですが、

業種が違えど、人生の先輩がこういう姿勢を見せていただくことで

自分を磨いていけるような気がします。

 

皆さんに知らせたいことはたくさんあるけれど、ひとまずこれ。

 

さぁ、明日からのテレビ出演、お楽しみに!

 

 

メディア情報はこちら↓↓↓

①ぐっ!ジョブ 10月17日(土) QTV   14:30~15:00 30分番組 放送エリア 福岡県    https://www.tvq.co.jp/o_j/goodjob/
 *宮川洋蘭の秘密と地域課題としてのイノシシ対策の取組み
②世界一の九州が始まる 10月18日(日) RKB  10:15~10:30 15分番組 放送エリア 九州一円  https://rkb.jp/sekakyu/
 *イノP石鹸と農家ハンター道場での移住者の受入れ
③**** 11月1日(日)  30分番組 放送エリア 全国放送
 *ハンター稲葉×サイバー農家宮川の密着取材
④グッと!地球便 11月8日(日) 読売テレビ  10:25~10:55 30分番組 放送エリア   https://www.ytv.co.jp/chikyubin/
 *ジビエファーム井上拓哉のドキュメンタリー
⑤hello! ジビエ 11月14日(土)BS 12  16:30~17:00 30分番組 放送エリア 全国
 *農水省のPR番組 和・洋・BBQで楽しむジビエの魅力
⑥hello! ジビエ 11月23日(月祝)RKK   15:49~16:19 30分番組 放送エリア 熊本、鳥取、島根、長野

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2020.10.04

タダ者ではない、研修生の佐渡さん。

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

【只者ではない感で登場した研修生】

 

農家ハンター研修生の佐渡さん。

研修生活1ヶ月を迎えます。

 

 

本職はシェフ、凄腕のシェフ。

東京ではイタリアンのお店を構えています。

子沢山のパパでご家族とも仲が良いご様子。

 

そんな彼が、お店を休んで家族と離れて、イノシシのことを学びに来ているわけです。

しかも研修期間は無期限。

 

「只者ではない感」でハテナづくしでたが、

会ってみると雰囲気は柔らかく、時々おちゃめ。

まったく怪しくありません!(失礼)

 

 

【きっかけは、農家ハンターのジビエを食べたこと】

 

実際に会って話をしてみると彼はいたってナチュラルに来ることを決めたことが分かります。

 

もともと、

食べているもの、使っている食材のルーツを知りたい、関わりたいという思いを持っていて、

実際に農家ハンターの猪肉が、食べてみておいしかったことと

農家ハンターの取り組みに興味を持ったところを起点に、

 

その地域でできる味は、そこの風土や文化のうえに仕上がったもの。

それを分かりたい、という気持ちが合わさりました。

 

こうしてもともと彼が持っていた、「食のルーツ」へのコミットしたいという欲求が、むくむくと芽を出したようです。

 

 

それをご家族は「行っておいでよ!」と応援しています

 

お父さんがいなくて寂しい子どもたちも

4人のお子さんをワンオペで育てる奥さまも

家族と離れ、自分が何を求めているかを子どもたちに見せたい、というお父さんも

一致団結して今を過ごしています。

 

【実際に来てみて】

 

東京生まれ東京育ちの佐渡さんには、いろいろなカルチャーショックもあったことでしょう

ここでは、近くにお店はない、夜は外灯も多くなく、人工的な音はない。

釣りをして食糧を調達し、畑を耕し、軽トラを乗り回します。

可能性の塊です。

 

 

佐渡さんのいく先、いかに!!

 

続編をお楽しみに。

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2020.09.18

スマートなイノシシ対策のメンテナンス

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

スマートな害獣対策

ファンの皆さんはご存知のように、農家ハンターでは、IcTを取り入れたデジタルなスマートな害獣対策を行っています。

箱罠にイノシシちゃんが入ったら、戸が閉まり、アプリで通知がくるようになっています。

このシステムを導入しているのは、三角地区で言うと全箱罠の33%。一つ一つの仕掛けに足を運ぶ手間が大きく省けます。

 

とは言うものの

イノシシが罠にかかるまで何もしないか、というとそうではありません。

当然ながら仕掛けとなる餌の確認や、センサーの電池が切れていたりうまく作動していないことも想定して点検に周ります。

 

この日、猪上くんが箱罠周りをするのに同行させてもらいました。

 

「ここ、よく覚えてるな!!!」

と思うような、目印のない(ようにしか見えない)ところを進みます。

 

センサーの電池はあるか

餌を食べた形跡があるか

近くに足跡はあるか(この箱罠の場所が適切かの検証ができます)などを確認します。

 

 

その足跡、分かりやすいものもあれば、一般人の私のような目には何にも気に留めないようなものも見つける猪上くん。プロの目です。

いつもニコニコと和やかな福顔の猪上氏ですが、この時は真剣な顔でした。良い表情を見れました。

 

センサーの取り付け!

一つの箱罠ポイントでは、センサーの機械を取り付けました。

そこら辺にある木を切り、柱にして取り付けます。

さすが、手際の良いこと。

おばちゃんはすっかり感心しましたよ。

 

 

 

 

 

農家ハンターの特徴の一つ、IcTを取り入れたスマートハントで
かける手間は最小限に、かけるべき手間は丁寧にかけています。

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2020.09.06

台風を前に 作戦会議と恩返し作戦決行!!

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

熊本も風が強くなってきました。

 

台風10号を前に

 

9月4日、農家ハンターのスタッフ会議に潜入してきました。

そこで色々なことが話されたのですが、喫緊の課題がこの台風10

号!!

 

前倒しで収穫できた農産物はいいけれど、10月以降に収穫予定のものが心配です。

被害を免れるのは難しいような大きな台風を前に、

被害を受けた農家、農産物に対し

農家ハンターとしてできることは何か、あれこれと案が出ていました。

 

天候に抗うことはできませんが

何かあったときに「見捨てない」農家ハンターです。

もう頼もしくてかっこよくて。

そんな彼らも農家です。対策の合間に、次の一手を考えています。

 

 

 

「恩返しだ!!」

 

 

そしてその日は半沢直樹の

「恩返しだ!」にちなんだ、恩返し作戦、決行の日!

数年前からクラウドファンディングで応援してくれているサポーターの皆さまに

サプライズのイノシシアイテムの数々をお送りしました。

そろそろ届いている頃でしょうか。

まずは大口サポーターの皆さまからお届けしています。

中身…豪華!!!

新アイテムの石けんも入っていました。

手書きのメッセージを添えるところが彼ららしい。

 

半沢直樹にちなんだ…と言っていますが、実は3ヶ月前から計画されていたこのサプライズ大作戦。

代表の宮川氏、ニヤニヤと嬉しそうでした。

こうやって人を嬉しく驚かせることが大好きなのです。

 

 

それではみなさま、手を取り合って命を守る行動をしていきましょうね。

どなたの命も守られてほしいです。

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2020.08.30

石けん作りの道

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

農家ハンターが手がけるイノシシちゃんのオイル石けん、進んでいますよ!
石けん作りの場にお邪魔してきました。

パートナーラボ・テクニカル工房

 

パートナーラボ的な役割を担ってくれている社会福祉法人ひまわり福祉会 就労支援センターのテクニカル工房さん。

ここは、イノシシの脂から石けん素地を作るという中間加工を担います。

山本今朝一(やまもと けさかず)施設長さんが、イノシシオイルのポテンシャルを存分に発揮した、良質で、より無駄のない石けんを作ろうと奮闘しています。
山本さん、実は石けん作りの経験をお持ちだそうです。

イノP社員のさよちゃん、農家ハンター研修生の佐渡さん、サポーターの井上さんと一緒にお邪魔してきましたよ。

 

試行錯誤のお肉の行方

テクニカル工房には、ジビエファームで脂部分を切り落とし、小分けにしたものが届きます。

ここで更に念入りに不要な部分を切り落とします。部位によっては膜が取りづらく、時間がかかりますが、サボれない大事な工程です。

 

 

 

それを細かくした後、火にかけます。

火とんこつラーメン屋さんのような、肉の出汁の いい香りが漂ってきました。

 

3~40分ほどして火を止め、濾して見てみると、黄金色のスープ!!

 

 

お肉を味見してみると

「おいし~!!!!」

特に研修生の佐渡さん、本職はシェフなので目がキラキラ!
油脂(脂分)をとった後の肉を、更に料理に使えるのではないかと考えを膨らませていました。その様子と、花柄の割烹着のコントラストがまた素敵でした。

 

 

そのうちに、これがまた何かに化けるのではないかと期待が膨らみます。

肉を茹で、脂分を固めるという下準備までがテクニカル工房さんのお仕事。

そこから先はまた次の工程に移ります。

固まった脂

 

すでに申し分ない質なのですが、同じ肉の量でいかに多く、より良質な石けんにできるか、何度も何度も試行錯誤を重ねています。
始めた頃は、脂の10%しか石けんの素地がとれませんでした。試行錯誤の結果、その割合が増えていっています。

 

地域貢献が、違う分野の社会貢献を生む

テクニカル工房は就労を目的とした福祉施設です。身体・知的・精神といった様々な障がいを持った方がパンやクッキー作りといった就労、もしくは、就労のための準備運動のような役割を担います。通常は、クッキーやパン、パウンドケーキなどのイベント販売や出品の売り上げが、そのまま利用者さんの工賃となります。

働いてお金を稼ぐ、ということは、自尊心に直結します。
自尊心は、人間が人間らしく生きるために必要なもの。
そして、就労は社会との接点でもあり、そこで得た対価を家族のために遣ったり自分の好きなものを買ったりすることが生きがいになる人もいます。

しかしコロナウイルスでイベントが激減。売り上げがないと工賃にも影響が出ます。

危機的状況を打開すべく、縁あってジビエファームを訪れた山本さんは石けん作りに手を挙げてくれました。

今は、山本さんがイノシシのオイルに合った製造方法を編み出しているところですが、
ゆくゆくは利用者さんもこの製造に携わることになります。

「その人の持っている身体的機能と、業務のマッチングをして、できるところに入っていただきます。」と山本さん。

 
地域を守るために始まった農家ハンターの取り組みが、就労支援センターとタッグを組むことで社会貢献に繋がり、新たな価値を生み出そうとしています。

 

逆境が好き

 

山本さん、生き生きとしておられました。わくわくにも似た感じ。

「悩んで、試行錯誤することが好きなんです。課題があるとやる気が出てくるんです。
 逆境が好きなんですよね。休みの日も出てきてやっています。
 それに、イノシシの命ですから、良いものにしないと。
 僕としては、アトピーの子でも使えるようなものを目指したいです。」

ものに対する「好き」はよく聞きますが、逆境が好きとは

プロジェクトXです。


課題解決に燃える、代表の宮川さんと通ずるものがあります。
プラスのエネルギーに満ちた石けん、さぁどうなっていくでしょう!

山本さんと、若女将のようなさよちゃん

 

 

 

 

最後に

パンやクッキーのお土産をたくさんいただいて帰りました。手作りの米粉からできた、中身ぎっしりもっちりで、とても美味しかったです。どこかで見かけたらご賞味ください♪

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