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2023.02.23

ふるさとづくり大賞授賞式へ:東京珍道中の旅

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2023年2月彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

1月中旬に舞い込んできた嬉しいニュース。

「ふるさとづくり大賞 優秀賞を受賞しました!」

 

市町村、そして県からの推薦を受け、総務大臣が決定するというこの賞。

どんな大きなことなのか、初めはいまいちピンときていませんでしたが、
「ふるさとづくり」というこの賞のネーミングが、農家ハンターの活動にぴったりだと思いました。

農家ハンターは、イノシシさんの駆除のための組織ではありません。
駆除という名目でイノシシさんも捕まえますが、命を軽く扱うことはありません。
地域の資源にし、イノシシさんを通じて農家が地域のヒーローになること、地域を盛り上げることを掲げています。

ハタからは華やかに見えますが活躍の裏にはたっぷりの失敗と、汗くさい努力があるのだと取材を通して知りました。

そんな彼らがこうして「ふるさとをつくっている」と認められたのです。

農家ハンターの晴れ舞台、わたしも見せていただきました。

 

 

東京都内で行われた表彰式への道中は、まるで修学旅行でした。

 

 

 

 

 

表彰式の前に、空港から向かったのは農林水産省。

東京についた私たちを大きめのミゾレが出迎えてくれました。(絶対に傘を買わない農家ハンター、なんだろう笑)

 

 

 

 

 

 

 

鳥獣対策室の方々にご挨拶し、イノシシカレーをご購入いただき

 

 

 

 

地元出身の農林水産省政務官の藤木眞也さんを訪問しました。

 

「県庁にでも来たかな」というレベルで熊本弁が行き交い、霞ヶ関にきたことを忘れました。
現場を知る藤木政務官、具体的な対策について話ができました。

 

 

授賞式には、全国から受賞者が集まりました。
皆さんのプレゼン、勉強になりました!
楽しそうな感じは、さすが農家ハンター、ピカイチだったと思います✨

 

 

 

プレゼンを終え、私たちは総務省に向かいました。
ビルの高さにもセキュリティの手厚さにも驚きつつ、
総務省でお会いしたのはなんと総務大臣!!!

相変わらずミゾレに降られ、みんなぐしゃぐしゃでしたが(笑)
松本剛明総務大臣は優しく迎えてくださり、
優秀賞受賞のお礼とご挨拶をさせていただきました。

 

まさか、総務大臣に名刺をお渡しする日がくるとは……

イノシシを前にしても動じない猪上くんとさよちゃん、この時ばかりは緊張の面持ちでした。
若くして、自分のやっている仕事が認められ、このような人に会えるというのは、何とも幸運なこと。

ちょっと年上のお姉ちゃん気分で見守りました。

 

総務大臣を囲んで、ここでもイノシシピース!

机の前で撮ろうと、大臣自らセッティングしてくださったことに、密かに感激……

 

 

 

 

総務大臣にお会いできたのは、前総務大臣の金子やすし衆議院議員の取り計らってくださったから叶ったことです。
地元選出の金子議員とは、議員会館で晩白柚を挟んで鳥獣対策トークを。
金子議員、帰郷のタイミングでジビエツーリズムにご参加くださいませ!

 

 

 

そこからは花金の六本木に向かい、大人な夜の東京をちょこっとだけ味わいました。

リーダー宮川が連れて行ってくれたのは、ものまねパブ “STAR”。

だいぶ笑いました。
クオリティの高いこと!

タケモトピアノの歌や踊りをフルバージョンで見ることは、後にも先にもないでしょう。

 

修学旅行というか研修旅行ですから、ただ面白いってことではないんです。
「人生かけてエンターテイメントを届ける本気さを見てほしい」

と宮川さんがセレクトしてくれたのです。

農家ハンターはエンターテイナーではないけれど、”本気さ”は共通しています。
コロナ禍で乗るか反るかの苦境を耐えて、全力でパフォーマンスする皆さん、プロでした。

 

宿泊先も気を抜きません。
楽天で高評価のホテルを選んでくれていました。
お金をかけた、ということではありません。
無機質なビジネスホテルから 3歩ほど飛び抜けた心地よさを提供してくれるホテルでした。

全方位から学び、吸収する農家ハンターです。

 

 

この「喜ばせるために」の視点は、普段の活動にも大いに影響していると思います。
そうでなければ、鳥獣対策は眉間にシワを寄せて暗いトーンで話すようなシビアなことでもあると これまでの取材を通して感じました。

でも、そうはしないのが農家ハンター!

 

 

たっちゃんのスーツケースいっぱいにイノシシカレー。激重でした笑

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日早くから向かった築地では、見覚えのある方が待っていてくれました。

農泊事業のためのセミナーに講師としておいでくださった佐々木さんです。
彼の本拠地築地で、ホンモノのガイドをしていただきました。

 

 

築地の波除神社でイノシシ発見した猪上くん。

 

ガイドブックでは知り得ない、
ただ歩くだけでは見えない世界。

お店の人とは昔からのお友だちのように声をかけ合う様子が、日頃いかに喜ばれるガイドをしているかを物語っているようです。
「みんなを喜ばせ術」に長けておられる〜
本気のガイドってこういうことなのか〜と脱帽です!

 

 

築地からは最後の旅程、SVPの皆さんとの会合!

ソーシャルベンチャーを伴走・支援するSVP。
2022年に農家ハンターを選出いただき、熱い思いで伴走をしてくれています。

ボランティアで、何ならお金を払ってどこかの誰かの活動をサポートする尊い人たち!

熊本に来てくださった方もいますが、ほとんどはいつもはオンライン。
頻繁にお会いしている気がしますが、はじめまして、でした。

 

農家ハンターのこと、カレープロジェクト、SVPの担当になってくれた皆さんのこと、
楽しくお話しし良い交流の場となりました。

 

 

 

 

そんなこんなで充実の東京旅程を終えて、熊本空港に帰り着いたのは21時すぎ。
猪上くんを東京でリリースし、他のメンバーが家に帰りついたのはきっと23時  ٩( ᐛ )و

 

農家ハンターの晴れ舞台に連れて行っていただいて
ありがとうございました。

皆さん、農家ハンターはまだまだやりますよーーー!!

住民主体の鳥獣対策、全国に広がりますように。

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2023.02.07

イノ・コミを見たっ!大津町からの視察

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

2023年2月彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

大津町から、視察団がやってきた!

この日は、大津町から大型バスに乗ったご一行様が来訪されました。

最初の視察は食肉加工場・ジビエファーム。

 

皆さんの前には、イノシシさんが吊るされています。

毛が半分ほどない状態です。

 

視察に来られた方に、ここまでお見せすることは あまり多くありません。
視察の目的によって、その内容が少し変わります。

今回の視察に来られた皆さんは、鳥獣問題に困り果てている当事者さんたちだったのです。

中には、実際に捕獲されている方もおられました。

 

 

事例と、具体的な対策を学ぶ

 

次は”鶴”で座学です。

たっちゃんから、農家ハンターの取り組み、失敗談、困りごと、今取り組んでいること、他の地域の被害状況等をお伝えしました。

 

失敗談は、当事者やこれから取り組みたい人には、成功事例と同じくらい重要ですよね。

一頭捕獲するまでに7ヶ月かかったことも惜しみなくお伝えします。笑

 

失敗の積み重ねは、大切なデータ。

IcTのおかげで、失敗も可視化し、次の対策に繋げやすかったのは、農家ハンターの鳥獣対策の特徴です。

 

たっちゃんからの話、参加者とのやりとりをまとめました。

 

・動物は、どんどんグルメになっている。
収穫前のみかんの味を覚えたら、耕作放棄地のみかんは食べなくなった。

 

・「人間は怖くない」と認識したら、どんどん来る。頭が良い。舐めてかかっては捕まえられない。

 

・ICTのデメリットは、「スマホを使わないといけない」こと。
高齢者にはハードルが高いこともある。若者が地域にいるなら、スマホは若者が高齢者に教え、高齢者は若者に捕獲の仕方を教えるといい。高齢者の方が捕獲は得意。
この交流で地域が調和していく。

 

・農家さんは、動物にとっての餌場をつくってないか?と振り返ることが大事。
人間からしたら廃棄分のものだとしても、動物にはご馳走。
平野の農地ではカモによる被害が急増しているが、カモが味を覚えたら被害が甚大になるので、収穫後は素早く耕す。

 

・罠、設置が目的になっていないか?を振り返る。
電柵には何ボルト必要か知っていますか?ただ設置するだけでは効果につながらない。

 

・収穫しない果樹は、これからどうやって守っていくか?と住民で話して決めることが大切。
他にも、耕作放棄地どうする?とか草刈ろうかという声かけは、寄せ付けない地域づくりにもなる。

 

 

 

箱罠をみる目も本気

 

箱罠にも見学に行きました。

これまでどんな道具が自分たちに適しているか、使いやすいのか、

いろんなメーカーさんの道具を使用して検証してきた農家ハンター。

使いやすさのポイントを知っています。

 

「ここがこうだったらいいのに」という要望を材料に、自分たちの課題にアプローチしやすい道具も開発しています。

この箱罠もそうでした。

 

 

 

参加の方からは、
罠はどうしてこの大きさなのか、

どうやって力加減を調節しているのか、

設置には何人くらいの人手がいるのか、

といった具体的な質問が飛んできます。

 

 

どのくらいの力が加わったときに、入り口が閉まるのか

ということにも理由があります。

 

母子で動くイノシシさんたち、

警戒心のないうりぼうと 警戒心の強いお母さんイノシシ。

どっちもを捕獲するためには、うりぼうだけが中にいる状態で閉まってしまわないように、ある程度の力が加わったときに閉まるようになっています。

 

逆にオスのイノシシは力が強く単独で行動します。
オスが多いところに箱罠を設置する場合は、簡単に閉まるように調整すると効果的だってこと、
わたしも初めて知りました!

 

 

餌についても、たっちゃんから話がありました。

「すでにイノシシが味を知っているものを餌にするのが望ましいです。
食べたことのないものの味を知ると、他で見つけたらそこに被害が出るようになりますから、覚えさせないのが重要。」

 

これがイノ・コミ

 

大津町の農家さん、だいぶ被害にあっているようです。

 

 

さつまいも農家さん
「紅はるか(さつまいもの人気の品種)と加工用のいもを作っていても、イノシシは紅はるか しか食べない」

蕎麦を作っている方「一町半、イノシシに食べられました」(野球のグラウンド1,5場ぶんくらい)

などなど、イノシシにやられた話で一気に距離が縮まります。

 

「だいぶ やられとんね!」と笑いが起こり
たっちゃんとも会って2時間で打ち解けるご様子に

「これがイノコミ(イノシシ・コミュニケーション)よ」

とたっちゃんニヤリ。

 

「これがあのイノコミかーーー!!!」

と、目の当たりにした喜びを皆さんにお伝えしておきます。

 

 

ちょっと不幸なはずの被害話・対策話に花が咲きます。

大津町とのイノコミ、いただきましたっ!

 

 

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2023.01.25

こども社長がジビエツーリズム!

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2023年1月彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

戸馳島に”こども社長”がやってきた!

地域や社会の困り事を、ビジネスで解決しよう!と活動をする【くまもとターボ】。

そこで学ぶ親子が農家ハンターにやってきました。

今回も学びの一環です。

「鳥獣問題を知り、農家ハンターどうその課題に立ち向かっているかを学びましょう」
と、お世話になっているモリケンさん。

 

 

この日一緒に過ごしたのは、
東京農大から宮川洋蘭にインターンに来ている大学生と
八代農業高校泉分校からインターンに来ている高校生。

フレッシュなエネルギーが集いました。

 

 

 

たっちゃんが自己紹介をした時は(なぜか)大きな盛り上がり!

「たっちゃん!たっちゃん!」
とコールが止まりません笑

良い人だって伝わってるんでしょうね〜

 

 

まずはお話

スタートは、宮川代表の講演から。
親御さんにも子どもたちにも伝わるように話します。

 

 

「イノシシさんがみんなのところに来たらなんで困るのかな?」

気後れしない子どもたち、どんどん質問が飛んできました。

大人も熱心です。

 

フィールドワーク!

お話を聞いた後は元気いっぱいの子どもたちと箱罠見学へ行きます。

たっちゃんの両手に子どもたち。

 

子どもたちにとっては初めて見る箱罠。

 

イノシシさんがどう入り、どうやって管理しているのか伝わったかな?

 

 

 

 

箱罠への移動時に見るのは県下に被害の広がっている鴨さんのこと。
島内を車で5分ほどぶらりとしただけでも鴨がいるいる。

夜行性の鴨は、昼間はのんびりしています。

農家ハンターは鴨対策も進行中です。

 

 

みんなでジビエランチ

農家ハンターの拠点  “鶴”  に戻ったら、
イノシシ革のキーホルダー作り…の予定でしたが
子どもたち「お腹すいた」の合唱が始まったので先にお昼ご飯。

 

実はこの時、猪上くんが待つジビエファームに行くことをすっかり忘れていました。

「まだ来ないなぁ」と待つ猪上くん(ごめんね!

 

 

鶴ではイノシシカレーにBBQの準備をして、さよちゃんが待ってくれていました。

 

カレーはピリ辛ですが子どもたちバクバクいっていました!

BBQは相変わらずの人気ぶりです。そのままでも食べれるのがいいところ♪

火を囲んでまったりです。

 

 

「おいしい!」「おいしい!」「もっと!」

さよちゃんや猪上くんへの何よりのねぎらいの言葉です。

 

 

 

 

クラフト体験

 

 

 

 

 

お腹がいっぱいになったら、キーホルダー作りです。

まだ学校に行く前の子もいます。

「力を込めてトントンしてね」というのが難しい。

手で押さえるのも危なっかしい。

ちょっと上のお兄ちゃんお姉ちゃんが手伝い、見守り、なんとか形になりました。

「危ないからやめよう」と事前に決めてしまわず、

「ちょっと難しい」に挑戦するのもいいですね。

周りはヒヤヒヤするものの、子どもには大切なことです。

 

 

 

 

写真を撮りたかったけれど、仕上がったらみんな走ってどっか行っちゃったので完成品はしかと見れずじまい笑

もう自由で最高!

 

宮川洋蘭でいちご狩り

 

宮川洋蘭で今冬スタートしたばかりのいちご狩を楽しみます。

 

みんな大好きないちごを前にまだまだ元気いっぱいです。

 

いちごのヘタ入れを作り、首にかけ、
赤くて大きいいちごを探します。

 

 

お昼ご飯でお腹はいっぱいなのにたくさん頬張る子どもたちがかわいいったらありません。

甘いんです。甘くて柔らかいいちごなんです。

 

 

 

「お母さんに持って帰る!」と両手いっぱいにかかえる女の子もいました。
(おばちゃんはその話だけで泣けちゃうよ)

 

酵素の先生がいちご酵素の話もしてくださいました♪

 

ジビエファームへ

いちごをたらふく食べたあとの最後のプログラムはジビエファーム!(次こそ!笑)

 

 

 

ファームのこと、箱罠にかかったイノシシさんがその後ここでどうなるのか、話します。

 

 

お天気もイマイチだったので、この日はちょっと匂いが目立ちました。
初めてこんなケモノの匂いを嗅いだ子どもたちはちょっと驚いている様子でした。

そうですよね〜

 

この匂いについてわたしも考えます。

この匂いができるだけしないようにとイノPのメンバーは苦心してきましたが、
これは命の匂いだと考えると、「くさい!」とは言えないわたしです。

 

 

さぁ、すべてのプログラムを終えた子どもたちは熊本に帰ります。

半日コースのジビエツーリズム、どうだったでしょうか。

 

この参加費は、彼らが白川夜市で出店して得た利益から捻出しています。
生きた学びを未就学から体験できるんですね〜

https://k-turbo.mystrikingly.com/

 

親子で学べるジビエツーリズム。
またお待ちしています。

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2023.01.12

鳥獣対策講座とキジの放鳥

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

阿蘇中央高校のグリーン環境科の学生さんへ

 

阿蘇中央高校で、鳥獣対策講座が行われました。

高校生に混ざり、私も勉強させてもらいました。

 

 

改めて、鳥獣対策

 

熊本県の自然環境福祉課の今村さん、みのださんのお話も面白かったです。

 

生態系のバランスが崩れたら、生物多様性が崩れます。

野生のカモシカは今、200頭ほどしかいません。食性が重なるニホンジカと競合し、ニホンジカがたくさん食べちゃうそうです。

また、カモシカはつがいで動きます。餌を求めて山からおりてきますが、その時は単独になり、出産数が減っていることもあり、絶滅危惧種に指定されています。

 

カモシカのように、少なくなったものは増やし(保護)、イノシシのように増え過ぎてしまったものは数を抑えていく(管理)のが鳥獣対策です。

 

 

高校生、イノシシやシカを見たことがある人は、他の高校と比べて一番多い!と講師のたっちゃんが言っていました。
見たことがあるというだけでなく、ジビエを食べたことがある人、
家でイノシシの被害があって困ったという人もいました。

 

これまで東北ではイノシシは生息していないとされていましたが、2022年に入って青森県で被害が確認されています。

 

 

たっちゃんから高校生へ

「狩猟免許とったりして、自分たちで鳥獣対策をするなら、
地域の人を巻き込んでください。『こんなの獲れた』って見せたりすると、
地域の人も現場を知ることになり、自分ごとになっていきます。
ぜひ、まわりを巻き込んで、挑戦してください」

 

 

 

いざ、体験

罠や野生動物による被害が身近なこちらの高校生たち。

座学の時には静かだった皆さんも、罠を見るとき、猟銃を触る時は高校生らしく賑やかでした✨

 

 

先生とたっちゃんが箱罠に入ってみたり

 

 

 

生徒さんが入ってみたり

 

 

くくり罠にかかってみたり

 

 

猟銃を触ってみたり

 

 

 

驚いてみたり

 

 

触ってみたり

 

わたしも初めて猟銃を触りました。

猪上くんが軽そうに持っているので、重くないのだろうと思っていましたが、しっかり重いんですね!!

男子学生さんも

「重いです…。持つのはいいけど、これを担いで走ったりするのはちょっと大変ですよね」

と言っていました。

 

空気銃と散弾銃の2種がありましたが、弾がでないようになっているだけで、本物と同じです。

 

これを担いで山に入って野生動物を見つけるのは体力もいるだろうなーというのが単純なわたしの感想です。高齢化とともに猟師さんが減るのも分かる気がします。

 

そして弾は3つしか入りません。

この重いものを狙いを定めて撃つってすごい技術ではないですか。

 

射的さえ当たらないわたしには、3弾しかないなんて希望がありません。

でも犬に協力してもらいながら、猟師さんはやってのけるんですね。

すごい〜

 

 

 

 

キジの放鳥

 

午後は、美しい阿蘇の山へ場所を移します。

 

数が減っている雉(キジ)の放鳥を行いました。

人吉から、雉を育てる名人がおいでになり、彼が育てたキジを一羽一羽渡します。

 

 

 

 

 

 

キジは最初じっとしています。

抱っこさせてくれるし、その温もりを感じて、
生徒さん「かわいい…♡」と優しい表情。

あちこちから愛でる声が聞こえます。

 

命そのものを感じていたのではないでしょうか。

 

しかし油断するとダッと飛んでいっちゃいます。

何羽もフライングして飛んでいきました。こんなふうに。笑

 

私はこの日、放鳥を初めて見ました。

秋の阿蘇は、一面ベージュ。

そこにキジが飛ぶ姿が美しかったです。

 

 

 

 

いつもはイノシシさんを”駆除”する場面を見せてもらっていますが、
こうして少ないものは保護し、増やすのが鳥獣対策。

 

改めて学ばせていただきました!

 

 

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2022.12.30

熊本SDGsアワード 受賞!

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
2022年12月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

もう今年も終わりますね。

今年最後のレポートは、おめでたいお話。

 

クリスマスイブに、嬉しい賞を受賞しました!

その名も『くまもとSDGsアワード2022』。
牽引部門の優秀賞です。

 

 

 

クリスマスイブに、まさにクリスマスプレゼントのように
熊本日日新聞社にて授賞式が行われました。

 

 

 

 

 

 

名だたる熊本の企業さんの中、農家ハンターが並ぶってなんか誇らしい…!!

 

わたしが農家ハンターにお邪魔するようになって、
これまでで一番かしこまった場でした!笑

 

 

 

そんな中でのプレゼン、ピカイチ元気がよかったです!✨

 

 

 

地域の活動が、鳥獣問題に悩む全国の地域のロールモデルになりうること、
イノシシさんを害ではなく地域の宝とし、循環する仕組みをつくっていること、
鳥獣問題を通して地域のヒーローとなれる人を育んでいること
が評価され、優秀賞に選出されたそうです。

 

 

 

 

鳥獣問題は多くの人にとって気がつかないことだと思います。

でも、取り組まなかったら私たちの食卓を彩る旬の食べ物、
それも特に作るのが大変な食材が手に入りづらくなったり
山道で遭遇したりと無関係ではいられないことでもあります。

時間も労力も頭脳も使い、投資し、本気でやっていることが人の心を動かすのだなぁとしみじみ感じておりました、宮川さんの背中を見ながら。

 

 

 

 

 

各企業さん・団体さんの報告プレゼンは社会貢献の方向もさまざま。

水資源を守るための取り組み、

SDGs要素を取り入れた事業(企業)をサポートする取り組み、

住宅会社として古紙を断熱材として活用する取り組み、

外国籍の人と地域を繋ぐ、図書館の取り組みなどなど、とても興味深いものでした。

 

その中でも圧巻だったのは高校生です。

高校生、半端なかった…!!

 

熊本農業高校では豚の脂、豚脂の利活用をしていました。
豚脂を利用して、企業さんの経費が削減したり商品開発をしたり、
起業していいのでは…と思うほどです。

天草高校ではアマモという海の藻の増殖を目指す取り組みがされていました。
地域を巻き込んで地域の課題に向き合っています。

かしこまった空気を変えてくれたのも高校生です。

希望を感じる時間でした。

 

 

 

 

 

 

このアワードに関する団体だけでなく
さまざまな市民活動は、SDGsという言葉が生まれる前から始まっていたものが多いです。このように評価されるようになり、時代が応援し追い風になっていることを改めて感じました。

 

 

 

 

ちなみに。

授賞式に一緒に来てくれたのは、大学生の松藤さん。
農家ハンターとは、彼女が高校生だった頃ジビエサミットで一緒にプロジェクトに取り組んでくれたという思い出があります。
おめでたい席での再会でしたね!

 

 

今年のレポートはこれでおしまい。

まだまだ報告できていないことがたまっていますので、年明けもお楽しみに!笑

来年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

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