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2022.08.24

“罠ガール”作者 緑山のぶひろ先生から高校生へ

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

2022年8月 彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。 

 

芦北高校、南陵高校、八代農業高校の2年生に向けた講演会にお邪魔してきました!

講師は、漫画「罠ガール」の作者・緑山のぶひろ先生と我らが稲葉たっちゃんです。

 

主催は、熊本県の県南広域本部。

林業に関する体験や学びを深める研修の一環でした。

 

夏休み期間中ですが高校生たちが八代に集まりました。

 

 

 

 

 

 

罠ガール作者の緑山先生は、これまでに農家ハンターに取材でおいでになったことがありましたが

わたしは初めましてでした。

漫画家の先生とお会いすることも初めて!

 

 

 

実際に罠で捕獲してる漫画家さん

 

罠ガール、みなさん読んだことありますか?

狩猟免許を持っている女子高校生が友人らと共にいろんな経験をしていくストーリーです。

 

シカ、イノシシ、カラス、サル…いろんな動物が出てきます。

動物たちの表情の描写がなんとも言えません。

女子高生が知恵を絞りながら動物と対峙する様子がありありと描かれています。

 

なんでリアリティ全開で描けるのかというと

緑山先生ご自身が狩猟免許を持ち、実際に捕獲されているからです。

 

ご実家が農業をされていて、動物たちに食い荒らされる現実を前に

自分で対策をしようとしたのが始まりだそうです。

 

 

 

緑山先生のご経験

 

「昔いなかった動物が出てきてる」

 

ご実家で、変化を肌で感じるようになった緑山先生。

実った青果を動物たちに食べられても、ご両親は「また作ればいい」と言っていたそうです。

でも緑山先生はそのままにしておけず、狩猟免許を取得し、対策を始めました。

 

次第に、自分の家だけの問題ではないと感じるように。

地域で対策をしなければ、と。

 

はじめに裏の山をどうにかしようと、お父さんと独学でやってみました。

でも捕り方がわからない。かからない。

かかっても、そのあとどうしたらいいか分からないので、山に埋める。

 

試行錯誤していました。

 

 

 

 

 

命あってのことなので、捕獲を漫画にすることは考えていなかったそうです。

編集さんの声があって 罠ガールを描くことにしたそうですが、

初めの頃は取材などはせず、ご自身の経験から描いておられたんですって!

 

ガチでやっていたことが分かります。

ガチハンターです。

そして漫画に出てくる失敗例も、おそらくご経験からくるのではないかと。

 

取材をするようになって、ご自身のやり方の改善点が見えたり、
林業との関わりや住民の連携などが見えてきたとか。

 

そして地域ぐるみで対策しているところは成功しているとも話されていました。

 

キーは農家さん。

柵などで防護しても捕獲までする農家さんは少ない、と緑山先生はおっしゃいます。

でも増加状況を見たら農家さんが中心になって対策しないと追いつきません。
農家、猟友会、行政の3つが力を合わせてやっていくことの大切さをお話されました。

 

印象的だったのは

「九州は熊がいない分 いい」。

 

🧸 🧸  🧸

 

時々耳にするこの言葉。

いつかわたしも九州を出て取材してみたいです。

 

 

林業を学ぶ学生さんへのメッセージ

 

緑山先生から学生の皆さんへ、こんなことを伝えました。

 

現場の声を聞き、体験できる場を先生や周りの大人が作ってくれることの貴重さ。

卒業後も、山を死なせないための活動を続けてくれると嬉しいです。

 

 

 

 

稲葉たっちゃんから高校生へ

 

 

 

稲葉たっちゃんからは、シカ対策についてのお話。

 

シカの生息数の増加状況、

農家ハンターの活動、

IcTとの連携、

各罠の効果、などなど。

 

将来、林業や農業に携わることになるだろう生徒さん。

鳥獣害対策の基礎を学び、山を守っていくためのいろは的なお話でした。

 

◎基礎をしっかり学ぶことが大事。捕獲率は学ぶことで変わる。

◎現場で試す、とことん試す。それを徹底してきた。

◎シカが増えてきている中で、シカ対策をするのは山を守ること。

 

などなど、力強く生徒さんに伝えます。

 

集合写真は、たっちゃんに満面スマイル賞!✨

 

 

高校生は静かでしたが、きっといろんな学びを持ち帰られたと思います。

先生たちが質問をされるお姿に、子どもたちへの教育の本気を感じました。

 

 

 

各校へ、緑山先生から”罠ガール”最新刊までプレゼント。

 

おもしろいし読みやすいのでおすすめですよ♪

 

 

クイズに当たった生徒さんには、サイン入り色紙をプレゼント!豪華!

 

================

 

罠ガール:コミック誌「マオウ」で連載中!

そこに描かれる、農家ハンターの猪上くんが本物そっくりです✨

 

 

ご購入:

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E7%BD%A0+%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB&adgrpid=71365298552&gclid=Cj0KCQjw0oyYBhDGARIsAMZEuMtUlvgjWCQhLpNunWCW_rEBUROr7JFmIBQ4vkYgJ3tDAOpCL6Wfc7MaAvRsEALw_wcB&hvadid=553838372805&hvdev=c&hvlocphy=1009752&hvnetw=g&hvqmt=e&hvrand=4642069219620749304&hvtargid=kwd-811401322238&hydadcr=26039_13459687&jp-ad-ap=0&tag=googhydr-22&ref=pd_sl_2gvtvmlpmf_e

 

 

の前に

試し読みしたい方:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/435865/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=autofocus&utm_content=435865&ad=true&gclid=Cj0KCQjw0oyYBhDGARIsAMZEuMsHeUpVg6UHlnx3O2cyO64llDzBpTTMq8XfMLnsrfFdKDvaBOtzrrgaAmZWEALw_wcB&gclsrc=aw.ds

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2022.07.15

空き家再生プロジェクト!第2弾リノベーション

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

20227月 彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。 

 

 

 

空き家再生プロジェクト!

空き家再生プロジェクトの2回目!暑い夏の日に行いましたー!

今回のミッションは、これ!

◎和室を洋室に設る・床&壁完成
◎テラスの屋根張り替え

 

前回の記事はこちら
https://farmer-hunter.com/blog/3047

 

わたしも今回がっつり活躍しました!♪

 

メンバーは

講師である、コミュニティ大工の加藤さん(もはやファミリー)

tobase laboの中川さん、助っ人のコヤマくんにカラス研究科のいたはらくん、

それから、我らが宮川さん夫婦、稲葉たっちゃん、大池さよちゃん、猪上くん。

今回はわたしも手慣れた感じでドリルしました。
(「かんなし」と宮川さんに笑われたなんてことはありません)

 

 

 

壁を作る

 

和室と和室の間は襖で仕切られていましたが、完全個室にするために壁を作りました。

木枠を作り、石膏ボードをはめ、断熱材も入れました。

 

 

 

 

 

 

 

築年数がたっている家は、どこかしら傾きがあることが多く、

歪みに合わせて壁を作るのが難しい…!!

角材や石膏ボードを測って切って削ってはめて…

 

 

 

 

壁ができたときには感激でした!!!

 

 

でもそれまで風通し良かったのが壁があることで風が吹き抜けず暑い…!!

日本家屋の造りは暑い夏でも過ごしやすいようになっていることを感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

最終的に、壁となった石膏ボードに壁紙を貼ったり塗ったりして仕上げますが、

そのためにネジ部分やボードとボードの間を埋めるためにパテを塗りました。

 

これがおもしろい!!!!

力がなくてもできること、たくさんありますね✨

 

 

 

断熱シートを入れるのもおもしろかったです。

なんでもやってみて知ることだらけ。難しさも、意外にできることも。

家づくりって楽しいんですね〜

 

作業に一生懸命で大事な写真を撮りそびれましたので、ぜひ見にきてください。

 

テラスの屋根組もがんばった!!

 

外では、テラスの屋根の波板を取り替える作業。

加藤さんがここも手ほどきしてくれ、

井上くんといたはらくんが頑張りました。

傾斜にヒヤっとしながらの作業だったそう!

暑い中お疲れ様でした〜!

 

 

 

 

少しずつ少しずつ仕上がっていく様子や

みんなでつくりあげること、

そこに参加できていることがおもしろくて楽しくて、

みんなでこうやって汗をかけて、あぁ今回も最幸でした。

 

 

美味しいものに満たされながら

 

お昼ご飯は安定のジビエカレー!

そして耕作放棄地で作った、たっちゃんのホワイトコーン。

もぎたては、生でがぶりが美味しいんです。

 

 

 

 

 

 

3時のおやつには天草ロール✨

一生懸命作業して、みんなでおいしいものをいただき、笑いながら作業して終了!

次回は9月28,29日。

楽しそうと思ったあなた、ご参加どうぞ♪

 

 

 

 

講師の加藤さん特集の素晴らしい記事こちら!

わかりやすいし魅力が伝わります✨

https://qualities.jp/article/kato-ei?fbclid=IwAR0JjlCAJZStS8v0eZXvdgJNbCdLCu7qQOa3acxCQ2v2C77WlZY3C_eL02I

 

 

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2022.07.03

イノシシ革のワークショップ・大成功!子どもたち大満足!

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

20227月 彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。 

 

******

6月26日、話題の不知火図書館・美術館で

イノシシ革のワークショップが行われましたー!

わたしは小学生の娘とお友達を連れてワークショップに潜入してきました!

 

 

 

講師はさよちゃんと猪上くんです。

4月から、幼い子も楽しめるようなプログラムを考えていました。

 

いらっしゃったのは親子や家族連れ、学生のお友達同士、趣味で革細工を作られる経験者の方々。

親子連れが多いかな〜と予想していたので嬉しいびっくりでした。

 

 

 

さて、ワークショップでは、

まず、鳥獣害について子どもたちにも分かるように簡単に説明しました。

そして、そのために農家ハンターが何をしているかをご紹介。

地域を守るために、農家さんが立ち上がったこと

動物を大事にしたい気持ち。

その気持ちがベースにある農家ハンターの活動についてなどなど。

 

みんなしっかり聞いておられました。

 

 

そして実際にキーホルダーを作る!

 

子どもたちの目がキラキラ✨

 

大きな丸、小さな丸、

♡に☆、ダイヤ、三角などいろんな形、色のパーツを選び、

ベルト部分に思い思いに組み合わせデザインしていきます。

 

どんなパーツが楽しいかなぁ、喜ぶかなぁ〜

と考えて準備していたさよちゃんと猪上くん。

 

 

 

革細工がご趣味の方は、イノシシの革を扱うのは初めてのようで、柔らかさにおどろいておられました。

 

 

 

さて、デザインが決まると

とんとんかんかん

大きな木槌を使って留め具を留めます。

小さい子はお父さん、お母さんもサポート。

留め具ではなく、押さえる指を直撃しそうで戦々恐々としながらも(笑)。

 

 

 

 

 

 

学生さんお二人はもくもくと2人の世界。

シンプルに仕上げていました。

 

 

 

 

 

 

猪上くんとさよちゃんも周ってみんなのオリジナルのキーホルダーができました✨

嬉しそうな子どもたちの顔がイキイキとしていましたー✨

そして満足そうに帰っていく様子が微笑ましかったです。

 

 

FUNなことから鳥獣害問題に触れ、

こうして関わることができるっていいなぁと思います。

 

我が子は、これまでわたしが作って帰ったものを羨ましそうにしていたので、

今回自分も作れて満足したようです。

 

子どもも大人も楽しいワークショップ、大成功です♪

 

 

 

 

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2022.05.30

農家ハンター・空き家再生プロジェクト!第一弾リノベーション

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

2022年5月30日 彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

 

 

鹿児島県の南の南、頴娃町で町おこし、空き家再生、タツノオトシゴハウス経営などなどやっているスーパーな加藤潤さんと一緒に、農家ハンターの家をリノベーションするというプロジェクトが行われました。

加藤さんとの初めての出会いはこちら: https://farmer-hunter.com/blog/2963

 

自分たちの手でできることはやりたいと思っている農家ハンター。

そのプロセスも次に活かしたいという思いもあり、まずやってみるところから。

 

加藤さんが必要な機材も持ってきてくれたし、とにかく空き家をいじってきた経験が豊富で頼りになる!!!!

 

 

ここは合板が使われている、ここはこうしたら取りやすくなる、湿気の対応にはどんな選択肢があるか

などなど、ぱぱぱっと判断して提案してくれます。

 

たーのーもーしーーーーー!!!!

 

 

強力な助っ人も泊まりで来てくれました。

tobase laboからも2人、カラス研究の大学院生も来てくれました。

 

 

 

午前は

・畳をはいで

・奥の床を外し

・壁を取り

・廃材を拾い集める

この工程。

 

 

 

 

 

 

 

 

男性陣活躍!!!

「こんな宮川さん見たことない!」ってくらいにアグレッシブ!笑

 

 

 

 

その間、たっちゃんは門扉の解体に。

たっちゃんは、加藤さんも驚きのディープな道具をたくさん持っています。

イノシシさん対策で使うものが、ここでも大活躍です。

 

 

 

 

お昼は絶品ジビエカレーをいただきました。

みんなで食べる、体を動かした後のカレー、美味しい!!

 

そして、さよちゃんが炊いてくれるごはんが、なぜかいつも美味しいんです。

 

 

 

ご飯を食べながら加藤さんが準備していたのは、ダッチオーブンで作るシシシチュー!

 

きのこが決め手だそうです。

これは夜のためのごはん。

夜はみんなでシチューとBBQ!(うらやましー!)

 

 

 

 

午後は、

・床をはぎ

・床下にシロアリ防止の薬を塗り

・床下にビニールを敷き

・その上に乾燥剤を敷き

・床を戻して

・洋室にしつらえる

 

ダッチオーブンから届くシチューの香りと共に作業です。

 

 

 

 

課題だった湿気対策に力を入れました。

大量に届いたシリカゲルをばらばらと撒きます。

シリカゲル、重い…!!!

トラックいっぱいに積んで持ってきてくれました。どれだけ大変だったでしょう💦

某お花農園のみなさま、大変ありがとうございました。

 

軽やかにファサーッと撒きたかったのに、容器ごと自分がもってかれそうでした。

 

 

 

わたしはここでタイムリミットがきてしまいましたが、この日の最終の写真を送ってもらいました。

 

 

 

すごい!!

お部屋になってるー!!!

重厚感たっぷりだった和室が明るい洋室になってるー!!!

感激です。

 

 

次回の作業は7月13,14日。

どんどん過ごしやすい空間にしていきますよー!

私も泊まり込みで行けるかな♪

(まじで役に立ってないですが堂々といることにします)

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2022.05.13

和歌山より・日向屋の3人と柿の木の下で。

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

2022年5月、彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

和歌山から鳥獣対策に励む仲間がやってきた!

 

 

和歌山県の日向屋の皆さんが、はるばる農家ハンターにきてくれましたー✨

 

いらっしゃったのは

代表で梅と柑橘農家の岡本和宣さん、

止め刺し・解体を一手に担う湯川俊之さん、(年間600−700頭をお1人で!)

地域おこし協力隊員として日向屋の活動を支える田中和広さんの3名。

めちゃめちゃ仲良し。

 

 

 

 

日向屋さんのこと

 

 

日向屋は、農家さんを中心としたメンバーで活動をスタートしました。

ちょうど農家ハンターの活動開始時期と同じ頃です。

 

目的は地域課題の解決。

農家さんの多い地域なので、農家さんを手伝ったり、農産品の加工や受託など。

グリーンツーリズムも受け入れています。

 

農家さんの手で、地域の課題を解決しようとする中で、鳥獣害対策は必須でした。

昔から獲る文化はあったものの、漁師さんが減った途端にイノシシが増えてきて、庭にまでやってくるようになりました。

対策を始めて、80%の被害が減りました。

 

 

農業するなら鳥獣対策とワンセット。そうでなければ続けられません。

対策とは、防護と捕獲、処理があります。

 

これから農業始める人も、まずは防護が必要。

問題は捕獲と処理。捕まえたあとが大変で止め刺しや処理がネックです。

でも、この活動があるから

「イノシシがいても、うちらが止め刺し(屠畜と同じ意味)するし受け入れもするから、農業やりなよ」って言うことができます。

 

地域の人がこの活動を理解してくれていることも聞きました。

地域のための活動であることを地域の人が分かってくれているおかげで、
解体処理場の場所もスムーズに決まりました。

 

そんなお話をお聞きしました。

 

 

同志!!

 

 

 

農家さん主体で対策に取り組み、野生動物の捕獲や解体、活用するのは、日向屋さんも農家ハンターも同じです。

どちらも、軸にあるのは地域を守りたい、農業被害を食い止めたいという気持ち。

めちゃ仲良しで、明るくて、それぞれの立場で活躍していることも似ています。

 

 

共通の思いや課題もいくつもありました。

 

・途中でやめるわけにはいかない。やめたら被害が増え課題解決から遠ざかることになる。

・食べられない個体の活用を広げたい

・「田舎で何もない」ではない。観光資源は自分たちで作ればいい。

・地元の人が喜んでくれるのが一番

・民間主導でやることの重要さ

 

などなど。

 

とにかく皆さんポジティブで明るくて仲良くて、農家ハンター和歌山版というか、日向屋熊本版というか。笑

 

日向屋さんHP  https://team-hinata.com/

 

農家ハンターには、同じ立場、同じ思いで取り組む仲間がいることを肌で感じました。

わたしは横で聞いているだけでしたが

「ルイージがいた!」みたいな気持ちでした。

 

柿の木の下の心地いい季節です。

柿の葉ってこんなに美しかったんですね。

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