活動ブログ

BLOG

2021.07.20

農家ハンターのウリ坊、ライオンとユキヒョウの命になりました

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

7月18日、熊本市動植物園でとても興味深い取り組みが行われました。

 

それは、「屠体給餌」!!

 

農家ハンターで捕れたイノシシさんが、動物園のライオンやユキヒョウのご飯になりました。

そこで見たこと感じたことをレポートさせていただきます。

 

 

 

普段、お肉の塊を食べている動物園の肉食動物。

 

そんなところにいきなり野生動物の匂いぷんぷん、

「肉」ではなく「動物」であるイノシシさんがいたら…

 

 

ユキヒョウやライオンの様子はどうだったでしょうか!?

 

ドキドキして見守りました。

 

 

 

屠体給餌とは

 

改めまして、屠体給餌について。

「とたいきゅうじ」と読みます。

肉食動物の餌として「肉」ではなく「動物」を与えることです。

必ずしも、ではありませんが、

イノシシさんや鹿のように、増えすぎて駆除される野生動物を活用する側面もあります。

 

この日、親子で聞くセミナーがあり、宮川代表もお話ししました。

 

 

 

 

ここで私が学んだのはこんなこと↓

 

本来は狩をする肉食動物たちにとっての「動物福祉」という観点から生まれたもの。

動物園で生まれ育っていても

動物によって望ましい環境・食事・食事方法があり、

本来の環境・状況に近いほど満足度が高まりストレスが軽減されます。

 

そのため動物園のスタッフのみなさんは、どんな環境を作るか、どんな食事にするか 日々考え、工夫されています。

 

この日、農家ハンターの宮川代表と一緒に登壇された九州大学の細谷忠嗣准教授のお話によると、

肉食動物は食事をする際

①獲物を探す

②忍びよる

③襲う

④仕留める

⑤皮を剥ぎ

⑥骨をよけ

⑦食べる

このプロセスを経ますが

動物園では  ⑦食べる だけ。

 

栄養だけでなく、行動を満たしてあげることが、屠体給餌の目的です。

 

 

 

農家ハンターからは実際のイノシシさんと人間の関わりが今どうなっているか、

どんなことが起こっていて、どんなことに困り、

農家ハンターはどんな取り組みをしているか、を話しました。

 

とても熱心にメモをする子どもさんもいましたよ。

 

 

 

稲葉たっちゃんは宮川さんをバズーカレンズで撮影。

愛です。

動物園×農家ハンター

 

給餌の前に行われたセミナーの中で、宮川代表が

「イノシシのような野生動物を、動物園のヒーローたちに給餌することは衛生面での心配事もあるかと思いますが

なぜこの取り組みをしようと思われたのですか?」

と動物園の副園長さんに尋ねました。

 

副園長さんの答えは、

「動物たちにとって良いとされることは、挑戦していきたい」。

 

動物たちを大切に思っていることが伝わります。

 

 

ライオンのサニーちゃんとユキヒョウのスピカ

 

セミナー後には、いよいよ実際の屠体給餌、

スピカとサニーの様子に、子どもも大人も釘付になっていました。

 

ここでは生きたイノシシさんをそのまま檻に入れるのではありません。

衛生面から、血や内臓等は取り除き、殺菌加工をしてあります。

それでも、いつも食べる「肉」ではなく「動物」が与えられたことで、ライオンもユキヒョウも興奮した様子でした。

 

イノシシさんとご対面したユキヒョウのスピカは、まずペロペロ舐めました。

そして咥えて移動し、貪るように食べていました。

 

 

 

ライオンのサニーちゃんは、ちょっと違います。

「どうだ!わたしの獲物!」と見せびらかすかのように

イノシシさんを咥えて観客の前をうろうろうろうろ。

これも普段の食事では見られない行動です。

 

その後、咥えていろんなところに持っていき、時折離れたり舐めたりしましたが

私たちが見ている前では、サニーが食している様子はありませんでした。

 

中には、食べ方がわからない、食べるものか分からないといった肉食動物もいるそうです。

 

 

 

スピカとサニーの様子を見た農家ハンターの皆さんは、大事な教え子を見守る先生のような感じでした。。。

 

イノシシの命がスピカやサニーの命が繋がっていくことで活かされたことへの安堵というのか、

私にはまだうまい言葉が見つかりませんが

「生命、無駄になっていないよ」という愛に近いような

そんなことではないかと思います。

 

特に子どものウリ坊を仕留めるのは、辛い。

誰かがしなきゃいけないことだけど、お肉や革製品には向かず、活用方法が限られているのも事実です。

 

そんないろんな思いのなかで、スピカとサニーの様子を見ていたのではないでしょうか。

 

 

 

熊本市動植物園は、全国で4番目にこの屠体給餌を取り入れました。

わたしは、自分の町の動物園が積極的にこれを取り入れたこと、

それが農家ハンターの活動と繋がる嬉しさも感じながら動物園を後にしました。

 

あなたの町の動物園でも、この取り組みが行われているかもしれません。

 

「イノシシさんを地域の宝にする」

という農家ハンターの思い、

ここでも一つ形になりました。

この記事をシェアする

2021.07.13

【この人に聞いてみた!】新研修生・鈴木剛史さん

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 今回はインタビューシリーズ「この人に聞いてみた!」

お話をお聞きしたのは、農家ハンター道場の研修生・鈴木剛史さんです。

 

 

 

 

 

 

 

教職員からハンターへ

 

髙木  研修生となられて2ヶ月がたとうとしているところですね。どうですか、実際に農家ハンターの中に入ってみられて。

 

鈴木  めっっっちゃおもしろいです!楽しさしかないです!

 

髙木  おおお。具体的にはどんなことですか?

 

鈴木  できなかったことができるようになる過程ですね。軽トラも運転したことなかったし、チェーンソーもここで初めて使いました。稲葉さん(プロジェクトリーダー)について、色んなことを経験させてもらってます。農作業でもなんでも、とにかく楽しいです。

 

髙木  イノシシさんの解体もしていますか?

 

鈴木  何度か教えてもらってやっています。けど、必死なので楽しいとかではないです笑

先輩に時間を作ってもらって教えてもらっているし、何より命ですから。無駄にしちゃいけないと思って緊張感がすごいです。

 

 

 

髙木  鈴木さん、こないだの3月まで、中学校で理科の先生をしておられたんですよね。何を求めて、3年ここにいよう!と決めたのでしょうか?

 

鈴木  教員は天職だったと思います。素晴らしい仕事だし、とにかく楽しかったです。結構生徒からの人気もあったかと。笑

でも、何より農家さんの役に立ちたいという思いが強くなっていったんですよね。

農業そのものももっと評価されていいものだと思うし、農家さんの仕事がしやすくなるように応援できないかという気持ちが大きくなりました。

野生動物と共生していくうえで、狩猟は必要なことですから、そうして調べていくうちにたどり着きました。

 

髙木  飛び込む意欲が素敵です!

 

鈴木  将来的には、おばあちゃんの家がある八ヶ岳に移住を予定していて、そこで農家ハンターと似たことができたらと思ってます。ノウハウ学んでまるっとごっそり長野でやっちゃいたい。笑

おばあちゃんがしていた農地はあるけど継ぐ人がいないから、農業しつつ、獣害対策で地域のためになれればいいなと。それができたら地域にも受け入れてもらえやすいかもしれないという期待もありで。

 

髙木  八ヶ岳…!!いいとこですよね。あそこは鹿が多いんですよね。

 

鈴木  ここで学んで、鹿さん相手に応用していきたいです。

 

 

実際に来てみて

 

鈴木  とにかくここの人たちが大好きになりました。みなさんかっこいいんですよ。

僕は稲葉さんについて教わることが多いんですけど、彼はこれまで体当たりでいろんなことをしてきて、鳥獣害対策をひっぱっていってる。罠を開発したり、講演活動をしたり。マルチにいろんなことができます。猪上さんは、1日の終わり、絶対疲れてるはずなのに、そこからもう一仕事やって帰ることが多いです。大池さんもいろんなことを考えながら一生懸命。2人とも年下ながら本当に尊敬しています。

宮川さんはやっぱり最高です。一番最初に、「イノシシのこと、大切にしてね。命だから。」って言ってくれたんですけど、行動も言葉も一貫して愛があるというか。そしてなんであんなにおもしろいんだろうか。笑

みんながそれぞれ一生懸命やってるのが素晴らしくて、ここにいれてめちゃくちゃ幸せ感じてます。

 

髙木  それはよく分かります。

 

鈴木  稲葉さんが野菜いじってるのとか、犬と遊んでるときの笑顔とか…幸せってこういうことかと見えてきました。

 

髙木  稲葉たっちゃんのことだいぶ大好きですね!!笑  彼の笑顔のパワーはものすごいですもんね笑

さて、地域のために、農家さんのために、とおっしゃいますが、どうしてそんな意識になられたのですか?

 

鈴木  僕は理科を教えていて、特に畜産系だったので、農業はそんなに遠いものでもないんですよ。

教員採用試験を受ける時、父から言われた「なんのために学ぶか、誰のために学ぶか、学んだものをどう還元していくか」という言葉がずっと胸にあります。

産んでもらい、育ててもらい、これから誰かのために・・・と考えていくうちに、とにかく農家さんの役に立てたいと思うようになりました。教職の仕事も好きでしたが、チャレンジしないと後悔するので、思い切って研修生に応募しました。

稲葉さんが、講演会などで、体験から学んだことを惜しみなく教えている姿にも影響を受けています。苦労して手にした技術ですから、誰にも教えたくないと思うのだって普通なのに、出し惜しみせず一生懸命伝え、それぞれの地域と共存共栄しようとしてる。僕も技術を得て、誰かの役に立てることで還元していきたいです。

 

髙木  農業、地域貢献という枠に絞らずに鈴木さんなりの形ができていきそうですね。

 

鈴木  そうですね。 教育、農業、狩猟を組み合わせて自分なりの色が出せたらいいなと思います。

 

 

 

狩猟免許に冷麺にDIYにキャンプに

 

 

髙木  もうすぐ狩猟免許試験を受けるんですよね。

 

鈴木  はい。今はまだ資格がないので、稲葉さんがついて行って箱罠の仕掛け方やメンテナンスなどを教わっているんですけど、資格がとれたらまた活動の幅が広がると思います。

 

髙木  DIY隊長にも任命されたとか!あと冷麺…

冷麺はどこからですか?笑   何をするんですか?

 

鈴木  DIYはこれからジビエツーリズムなどで必要になってくるし面白そうですよね。ちゃんとやったことないですけど。笑

冷麺は、ここの新たな名物になるといいなと開発しているところです。ちょっと前に岩手で講師をしていたので、冷麺にはうるさいんですよ。今、麺からオーダーしてつくってるところです。イノシシのお肉や三角のレモンとか入れて、ここならではの冷麺ができたらなと思ってます。岩手と熊本を、食で繋げるようで嬉しいです。

 

髙木  それから、キャンプもお好きだとお聞きしました。研修センターにも鈴木さんのキャンプグッズがいっぱいでしたね!

 

鈴木  キャンプ大好きなんですよ。ここでキャンプ事業をやりたいなと目論んでます。耕作放棄地でできないかな。

 

髙木  イノシシさんも来そうですね。稲葉さんと鈴木さんがキャンプしてる様子を覗きたいです。

今回色々聞かせていただきましたが、稲葉愛の強さを一番感じました。

 

鈴木  熊本はおいしいものばかりで、もう何を食べてもおいしいし楽しいので、仕事だけでなくプライベートでも、これから熊本を満喫していきます!

 

 

この記事をシェアする

2021.06.29

サングリエ推し談議

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

今日は「サングリエ」について。

サングリエとは、イノシシさんのオイルからできた、ナチュラル美容石けんです。

サステナブルな循環の中で生まれ、作られています。

 

実はこの石けん、人知れず大きな賞をいただいているのです。

その賞とは「ふるさと名品 オブ・ザ・イヤー」の

2020年度「モノ(名品)部門」にて地方創生賞!!

Zoom授賞式の様子

 

受賞されてからのお気持ちなどを

石けん素地作りや発送をお願いしている「テクニカル工房」施設長の山本今朝一さんと

イノP新入社員の大池さよさんにお話をお聞きしてきました。

 

 

 

=============================

 

たかき  「受賞おめでとうございます!」

 

大池  「ありがとうございます。いや〜びっくりでした。まさか賞をいただけるとは」

 

たかき  「その時のことをよくわかってないのだけど、というか農家ハンターの動きが活発で追えてないのだけど(笑)、どんな流れだったんですか?」

 

大池  「宇城市から、応募しないかというご連絡があって応募しました。でも、まさか受賞できるとは思ってなくてみんな油断してました(笑)」

 

山本  「私も話を聞いてびっくりしました。でも、いける気がしていましたよ!」

 

大池  「商品そのものには自信があるし、サングリエが生まれるストーリーも伝わるものだけど、「ふるさとの名品」というには歴史が浅いと思っていたんです。

まだ認知度もこれから上げていきたいというところだから、受賞できるとしてもまだ先の話かと。」

 

たかき  「なるほど。でも ここからまた認知が広がって、ファンも増えていくといいですね」

 

 

 

山本  「この施設や、関連施設のグループホームでも使っています。利用者の皆さんにとっても身近なものです。発送も任せてもらって、それがこんな賞をいただいたというのは、とても励みになりますよ」

 

たかき  「今日はお会いできていませんが、発送担当の男性もきっと喜んでおられるだろうなと思っていました」

 

山本  「喜んでいますよ!賞をいただくのが早かったですが、続けていくとそれが実績になりますからね。やっていきましょうね。」

 

大池  「テクニカル工房が毎年開催する秋のお祭り、今年は中止になってしまって残念でした。春のお祭りでは多くの方が買ってくださいましたよね。」

 

山本  「チラシでサングリエを紹介していたんですよ。お祭りはなくなったけど、残念でなかなかチラシを捨てられません。次回を楽しみにしときましょう。」

 

 

 

たかき  「私はもっともっとサングリエを多くの人に手にとって欲しい!と強く思います。わたしも愛用していますし、うちに来た友人に貸したら、すぐにポチってました。」

 

山本  「私は全身使っていますし、私の妹は4個一気に買っています。洗顔に良いというのがいいんですよね。」

 

大池  「そうですよね!イノシシというと臭いだろうな、と思われるみたいです。でも使ってみると無臭で驚かれます。」

 

山本  「だからね、私は今研究しているんですよ。アロマの香りや熊本だから柑橘系の香りを入れてはどうかと。」

 

大池  「すごい!!!!さすが山本さん!石けんの素地作りの時もすごく研究されていましたもんね」

 

山本  「私はこういうのが大好きですから。クリームも作りたいなぁと思っています。」

 

大池  「今、私たちのイノシシさん解体の技術も向上してきて、油がとてもキレイなんです。質も良く、加工もしやすくなっていますよ。」

 

山本  「それはまた加工が楽しみですね。」

 

 

大池  「個人的にサングリエを一つのブランドとして販売していきたいという思いもあります。どちらかというと女性がより喜んでくれる商品ですから。店頭での販売も視野に入れてみてもいいかな…。ちょうど、東京の有楽町で、ふるさと名品オブ・ザ・イヤーを受賞した商品が販売されています。6月30日までですが;」

 

たかき  「実際に手に取れる場所があるっていいですね。熊本にもあればいいなぁ」

 

山本  「私もコロナで動けていないですが、そろそろ営業に乗り出したいと考えています。売れればどこでもいいということでもないですから、戦略が必要ですね。」

 

大池  「今度、戦略会議しましょう!!!!」

 

 

 

 

 

購入はこちらから: https://item.rakuten.co.jp/hunter/soap/

有楽町 micro FOOD & IDEA MARKET  https://yurakucho-micro.com/

 

この記事をシェアする

2021.06.21

挑戦中のクラウドファンディングの先に見るもの

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます

 

今、クラウドファンディングに挑戦していること、ご存知ですか?

これまで農家ハンターでは何度も挑戦してきたクラウドファンディングですが、これまでとは色が違うようです。

 

なんかやたらと返礼品が充実している…!!

そして「九州ジビエ」ってネーミングがついてる・・・!!!

 

どういうことなのか詳しく知りたいと、若手ホープの猪上拓哉さんにお話をお聞きしました。

 

 

 

猪上くんは、農家ハンターが、イノシシさん解体のために設立したジビエファームの施設長です。

学生時代、農家ハンターのクラウドファンディングに総額15万円の寄付をした逸話の持ち主です。

 


 

 

たかき  「これまでのクラウドファンディングは目的が比較的分かりやすいものでしたよね。今回は何のためのクラファンでしょう?」

 

猪上くん  「これまでは農家ハンターの活動を応援してもらうためのものでした。

鳥獣害対策のために、箱罠が必要だったりジビエファームを設立したり、といった感じで。

今回は、ジビエを味わってもらいたい、ファンを増やしたい。そこから鳥獣害問題について知ってもらい、循環の輪に加わってもらいたいというものです。」

 

たかき  「なるほど、確かにお肉のおいしそうな感じが前面に出てますね。

そして今回から、”九州ジビエ”というネーミングがつきましたよね。九州を代表するかのような」

 

猪上  「そうなんですよ!!恐怖ですよ!!笑」

 

たかき  「背負った感ありますね笑。このネーミングにはどんな思いが込められているのでしょう?」

 

猪上  「九州ジビエ=九州の山、環境のことを考えた循環の一部であるジビエ だと僕は捉えています。

美味しさはもちろん、生産方法は低環境負荷でサステナブルというのが僕たちのモットーです。

ただお肉を売るのではなく、イノシシさんの命全てを、循環の中で活かしています。その循環型サステナブルモデルからできたジビエが”九州ジビエ”です」

 

たかき  「猪上くんは、このジビエファームが設立されてから施設長という立場で実働してきましたが、ここにくるまでには山あり谷ありだったのではないですか」

 

猪上  「2019年10月にジビエファームが完成し、食肉を本格的にやり始めて2年足らず。

精肉の学校で勉強したものの、スタート当時は実務経験はありませんでした。

狩猟の先輩方には恵まれていましたが、食肉加工の知識がある人が近くにいないことから、部位のネーミングを覚えたり、基本的なことも一つ一つ研修生時代の仲間に電話で確認をしながら、手探りでやってきました。

捕獲頭数から見ても、経験を存分に積むことができましたし、今年は国産ジビエ認証も受けることができました。

“九州ジビエ”という恐れ多いネーミングですが、「どうぞ、食べてください!」と自信を持って言えるところまで来たと思います。

ネーミングに負けないよう、もっともっと美味しいお肉を目指して精進するのみです。」

 

イノシシさんを堆肥にする機械

 

 

 

たかき  「さて、今回のクラファン、目標金額には早々に達していましたが、どうでしょう、もう十分って感じでしょうか?」

 

猪上  「実は、まだまだなんです。確かに、ありがたいことに目標金額は達成しました。だけど、やりたいことから考えるとまだ半分、といったところでしょうか。」

 

たかき  「やりたいこととは?」

 

猪上  「商品開発に力を入れたいです。さまざまな味わいを楽しんでもらえるようにしたいので。それには初期投資が必要になってきます。」

 

 

たかき  「猪上くんも大池さんも、とにかく研究熱心だなと思って見ています。お二人ともお肉大好きだしね。」

リターンの種類が多くて、どれを選ぼうか悩むのですが、猪上くんのおすすめを教えてください」

 

猪上  「僕はお手軽堪能コースがおすすめです。」

 

 

たかき  「 https://www.makuake.com/ja/payment/cf/farmer-hunter/135157

これですね!」

 

 

猪上  「それです。今回、初めて一般向けに《丸ごとモモハム》を出しました。

これまでイベントの時などには出していたのですが、それがとても好評で。

しかも、定価からするととてもお得なんです!ぜひ味わってほしいです。」

 

 

 

たかき  「九州パンケーキの村岡さんからのお声かけがあってスタートしたものだと聞きました。」

 

猪上  「村岡さんの号令のもと、九州ですごい食の名人の方々と、「九州アイランド」という取り組みとしてこのクラウドファンディングをしています。光栄な気持ちと、負けていられない、というような気持ちがあります。」

 

たかき  「宮川さんや稲葉さんなどのせ中心人物としてこれまで取り組んできたけれど、今回は実働部隊の猪上くんや大池さんが背負っていますよね。
次世代を育てるようなお気持ちもあるのでは」

 

猪上  「チャンスをいただきました。僕らも身が引き締まります。」

 

 

 


 

目的に向かってまっしぐらな若者を見ると、おばちゃんはとても嬉しくなります。

応援したい気持ちと、

味にお客さんの驚くお顔を見ているから

ぜひ試してみていただきたい気持ちです。

 

 

応援よろしくお願いします。

この記事をシェアする

2021.06.09

耕作放棄地でとうもろこし!

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

耕作放棄地deとうもろこし

 

 

 

 

 

山の上の奥の奥、有明海を上から見おろすここは数年前まで農作物の作られていた場所、

いわゆる「耕作放棄地」。

手入れされなくなった農地のことです。

農業の担い手の減少が大きな原因です。

全国でも耕作放棄地が増えていることが課題になっています。

 

農家ハンターは、なんでも

「あれ、これってもしかして宝じゃない?」

と裏の価値に気づく天才だと私は勝手に思っています。

 

みなさんご覧になられたはずの「情熱大陸」のラストには、

耕作放棄地で育てたサツマイモの収穫

からの

代表・宮川さんとプロジェクトリーダーの稲葉さんの笑顔で締め括られていました。

 

耕作放棄地とイノシシさんを獲る農家ハンターがどう繋がるかというと、肥料。

イノシシさんの堆肥を使うのです。

 

 

今回の畑で挑戦するのはとうもろこし。

4月末に、稲葉氏が種から植えていました。

 

 

 

 

地植えしたものもあれば、予備のためにポット植えしたものも。

 

1ヶ月、苗は無事に育ちました。

 

 

ポットで育った苗を、畑に植え替えに行きます。

 

 

 

 

畑へ!

 

 

 

 

夏日の天気の良い日!

ロケーション最高!

軽トラしか勝たん道はアトラクション!

 

 

ちょっと前に植えたところで、うまく育っていない苗と入れ替えます。

 

 

 

今はすごい道具があります。

苗をポンと入れて、柄をきゅっとすればマルチの上からでも、秒で苗植えができる優れもの。

ドラえもん顔負け、農家さんを助けるものすごい道具。

 

 

 

新しい研修生の鈴木さんと

「わーーー!!きゃーーー!!すごーい!!!たのしーい!!」

と叫びながらご機嫌に苗植えしました。

 

畑持ってないけどこのアイテムが欲しくなる不思議。

 

稲葉氏は私たちを微笑ましく見ながら ぼそっと

「”楽しい”って言ってられるくらいの関わり方が一番いいかもしれんね」

 

農業の厳しさから出る言葉です。

 

 

 

 

そして「ちゃんと育つとよかね〜!」と何度も。

畑の周りにはイノシシ対策の電柵。

上からはカラスが狙う。

 

うむむむ

 

無事に収穫したい!

 

無事に収穫まで行きますように!

私にはイベントのようで楽しいばかりですが

本気で取り組んだ毎日が、野生動物にやられてしまうんでは

やる気がなくなるのは分かる気がします。

 

ここまでの途中の道からのそばにも箱罠が仕掛けてあります。

 

「お互いの縄張りを守ろうぜ」

そう言いたい気持ちです。

 

耕作されなくなった、元田んぼでもとうもろこしを植えていきたい野望があるので、

今年はまたおもしろくなりそうです!

 

 

この記事をシェアする

カテゴリー
アーカイブ