農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!
彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。
農家ハンター社員歴半年の大池さよさん
空き家となった民家、荷物どっさりの状態を綺麗に整えるのがお上手です。
実家に帰ったら出てくるような、お母さんご飯もお手の物で、手際がものすごく良いです。
細かいことは気にしない感じが気持ちいいです。
音を奏でる、ヒーリングの何かすごいことができます(まだ聴いたことがありません、いつかしら)。
そんな彼女の入社の理由
仕事で社会貢献できること、
循環の環の中に入ってみたいという思いがあったこと、
ということも 大いにあるようですが。
一番最初に出てきたのは
「お肉が好きだから!!!」
キラッキラの目で言うのです。
彼女は、狩猟免許を持っています。
罠にかかったイノシシさんのところに行くこともあるし、
ジビエファームに届いたイノシシさんの解体もします。
以前、このブログでもご紹介したように
「どうイノシシさんの命を終わらせるか」ということも大切ですし、
解体をいかに丁寧にするかで、料理がしやすいか、美味しさを存分に引き出せるかが変わります。
彼女は、料理研究家の方のワークショップで学んだことを機に
解体するときに、もっと調理する人のことを考えて取り組む!と気持ちを新たにしたようです。
「このくらいでいいか」な妥協はなしで
切り方、スジの取り方など、解体の時にできることをやろう、と。
それも「美味しいお肉が食べたいから!!」が大きなポイント。
大池さんと話していると、
せっかくのイノシシさん、美味しく食べて欲しい、
この美味しさを味わって欲しい気持ちがとても強いのが印象的です。
食べながら
「おいしい〜!!!」という声が10秒に1回は聞こえてきます。
ありがとう!!
ある時、箱罠にかかったイノシシさんのところに行くのに同行させてもらいました。
そしてその後の一部始終を見せていただきました。
飼っていた犬の死に目にもあえていない私が、魚よりも大きいものの命が閉じていく瞬間を見たのは初めてでした。
最後の声を聞き、全てが終わった後に「ごめんね」と思わず言ってしまいました。
言った後にハッとしたし、
傍観者の立場で、誰かがやってくれているから安心して過ごしていられる私が言うのはキレイゴトだと分かっているけれど、思わず出てしまいました。
その横で、さよさんは元気よく
「ありがとう!!!!」
と言ったのです。
彼女は、循環の中でこのイノシシさんの命を無駄にしない、ということができます。
肥料になり、石けんになり、お肉になり、マスクケースになり、ジャーキーになり
社会課題への理解を深めることになります。
浅はかな言葉を反省しました。
そして、さよさんをはじめ、こうやって無駄にしないということに従事してくれることのありがたみも感じました。
こんな子に食べられたら嬉しいだろうなぁイノシシさん。
それぞれの役割で
大池さんのみならず、
ジビエファームのメンバーである猪上くん、佐渡さんも、
それぞれのカラーがあって、それぞれの役割があります。
周りのサポーターにがしっと支えられながら、それぞれが誠心誠意イノシシさんに向き合っていますので、
ジビエファームから届くお肉は、きっともっともっと美味しくなることと思います。