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2021.09.11

届いたー!クラファン返礼ジビエ

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

と言いながら、今回は現場からではなく、我が家からの消費者目線レポートです。

 

 

イノPの若手メンバーが中心となって発信したクラウドファンディング。

これまでもジビエは販売してきましたが、

経験を積み、全国の先輩方からの学びを重ね

クラファンを機に「九州ジビエ」と銘打ち、気持ち新たに取り組んでいます。

 

届いた届いた!

 

 

わたしも微かながら応援させていただきました。

娘が大好きなんです、イノシシさん。

注文したよ、と言った時にも喜んでいました。

箱を開けると「わぁ!やったーー!!イノシシだーーー!!」と声をあげていました。

こんな様子だと、将来メンバーになっているかもしれません。

 

 

娘は、農家ハンターがイベント出店する際などに、ちょろっと手伝っては

(戦力外にも関わらず)ご褒美に食べさせていただいていました。

 

 

また、今年の夏休みには、BBQをしたり、お友だちが家に遊びに来たときにイノシシソーセージをのせたピザを作って堪能していました。

だから美味しさをよーーーく知っています。

↑つまみ食いばかりでピザにのったのはちょこっと;

 

 

わたしも、どこでとれたどんなお肉かが分かっているので安心して食べさせられます。

 

 

どんな料理にしようかなぁ〜といつも思うけど、

大池さんが「ただ焼くだけが一番!」と言うように、脂が出るまで焼いて塩をふれば、それだけで満足できるんですよね。

 

皆さんのお手元にも届いていますか?

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2021.08.31

機械のメンテナンスから見えたこと

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

 

ICT通信技術もメンテナンスは欠かせません

 

農家ハンターは、イノシシさん対策にIcTの技術を駆使しています。

IcTとは通信技術。

箱罠にイノシシさんがかかったら、スマホに通知がくるようになっています。

そのおかげで毎日見回りをする必要がないのが、農家とハンターの両立の鍵です。

 

ただ、その機械のメンテナンスは必須。

今回、修理した中継機を取り付ける現場にお邪魔してきました!

 

↑車もトラックも通れないので木を切って避けながら向かう山頂

 

 

 

 

中継機にも色々あるようで、

・値ははるけど広く電波を送受信してくれるもの

・格安で範囲が狭いもの

など種類があり、必要とする地形によって選んでいるようです。

 

 

部品一つ一つ、試行錯誤して選んだもの

 

 

 

電信柱に備え付けましたが、そこで使う部品は、当然ながらわたしは見たことのないものばかり。

 

プロジェクトリーダーの稲葉たっちゃんが

機械に必要な部品を取り付け、電信柱に登って、高いところにくくりつけます。

すらすらと、スムーズな動きです。時間にして、一つ15分程度。

 

その様子を、

「うわぁ」「こういうものがあるんだー」と、研修生の鈴木さんとただただ驚きながら見ていました。

 

 

 

 

 

 

電柱に登るのも、その不安定な場所で1人で機械を設置するのも手慣れたもので

見事の一言でした。

これを初心者のわたしがしようもんなら3時間コースなはず。

 

これは全て彼が5年をかけてイチから得た技術です。

パートパートでサポートしてくれたり、指導してくれる人はいますが、

IcTを使ったイノシシさん対策では、近くに先駆者や専門家がいない中で試行錯誤しながらやってきました。

 

電気工事をする友人の様子を見ては「これ、使えそう!」と思う部品の名前を教えてもらったり

電信柱にくっついてるものがあればいろんな角度から見てみたり

少しずつ道具を揃えたそうです。

 

 

ものすごいものばかりだと気がつきました

 

5年がたち、後輩がその背中を見ていますし

三角を越えた地域でも、体当たりで得た技術の一つ一つが必要とされています。

 

 

鈴木さんは、たっちゃんのなんでもできる努力家なところを超絶リスペクトしています。

惚れ込んでます。

いつだって、二言目には「稲葉さんマジですごいっす!!!」なのです。

 

鈴木さんも、農家ハンターを卒業したらこれをやっていくことになるかも。

「いやぁ、できる気がしないです😄」と言っていたけれど、

きっと習得していくはず・・・

 

 

よく考えたら、たっちゃんはものすごいデータバンクなのでは…と気づきました。(今更。)(すみません。)

 

「これなんて道具ね!」という一つ一つ、

コメリに行って買って試す一つ一つが

今、道を作っているのだと思うと

見ている全部が歴史的瞬間のような気がするのです。

 

ずっとBGMは情熱大陸。

次はプロフェッショナルかな。

 

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2021.08.23

大池さよちゃん、箱罠デビュー

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

箱罠・設置デビュー

 

 

 

「まずはそこにたどり着くとこから・・・」

ジビエファームで、車に乗り込む時にそう言っていた大池さよちゃん。

 

 

イノP入社から1年、初めて箱罠を仕掛けました。

 

箱罠はいつだって獣道に設置しますから、

何を目じるしにしたらいいか いつも私は分からずじまいです。

 

今回の箱罠設置は、

ジビエファームから海を挟んでちょうど向こう側、車で5分ほどのとこにある

農家さんからのSOSに応えたかたちでした。

 

甘夏はしっかり食べ散らかされ、穴を掘った跡も。

旬のいちじくは今のところビニールハウスの中なので無事ですが、すぐ近くに来ている痕跡があったそうです。

 

 

 

7月の終わり、

ベテランの狩猟サポーター山本さんに協力してもらい、設置しました。

 

まだあの頃は夏真っ盛りの暑さで、蚊もやたらと元気。

一緒に取り組んだ先輩の猪上くんとさよちゃん、たっぷり噛まれながら、汗でドロドロになりながらの作業でした。

 

 

「ここはきっとイノシシ来るよ」

山本さんにもそう言っていただき、設置してから1週間。

 

エサの具合はどうか、何か問題が起きてはいないか

わたしも一緒に確認に行きました。

 

珍しくそわそわするさよちゃんが印象的でした。

えさの位置、量、

箱罠の入り口の向きはどうか

不自然さはないか

正解かどうかはイノシシが捕まるまで分かりません。

 

イノシシが木に体を擦り付けたりすると、そのあとが木に残ります。

経験のある人はそれを見つけられますが、ビギナーには難しく

「来てるかな?」と不安にもなります。

実際に私たちはその痕は見つけられませんでした。

 

だけど、猪上くんは現場を見て「これ来てるよ!」とすぐに分かります。

頼もしい先輩がいるので、さよちゃんも安心です。

 

 

さよちゃん、

「近くの農家さんに今以上被害が出ないよう、できるだけ早く捕獲したい」

と、何度も言っていました。

 

 

 

 

たった10日で・・・!

 

それから2日後、さよちゃんから写真付きで報告が…!!!

 

イノシシちゃん3頭捕獲したそうです。

設置から10日です。

罠にかかったのはウリ坊3頭で、警戒心の強い親は、今回は捕獲に至りませんでしたが、根気強くいきます。

 

 

 

 

 

 

リーダーの宮川さんはいつも言います。

イノシシを捕まえるのは人間都合。そこは絶対に忘れちゃいかん、と。

 

一方で、里におりてくるイノシシさんが増えれば農業への打撃、住民の不安は増すばかり。

今回箱罠を設置したのは、中学校の目と鼻の先です。

イノシシが子どもたちと接触し、万が一子どもに何かあれば、世の中は一気に「イノシシは敵」という意識になってしまうことを

農家ハンターは恐れてもいます。

 

 

 

さよちゃん、ハンターとしての実績もどんどん積んでいくことでしょう。

BTSを熱く語る、かわいい子です。

姉のような目で彼女の成長を見ていきます。

 

がんばれーーー!!

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2021.08.10

とうもろこし収穫!

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じた事をレポートさせていただきます。

 

耕作放棄地となった土地で、とうもろこし植えよう大作戦、

収穫の現場にお邪魔してきましたー!!

 

放棄されていた農地を耕し直したりイノシシ避けの電柵を張ったりの下準備。

からの

稲葉たっちゃんがせっせとポットにタネを植えていた5月。

研修生の鈴木さんと、汗を噴出しながら苗植えした様子も見てきました。

 

 

 

 

 

イノシシやカラスが来るかもしれないし、なんせ初の試みなのでうまく育たないかもしれない。

どうなるか分からんけど、やってみよう!と体当たりでした。

 

そんなとうもろこしが、

実りました!!!!!

 

 

収穫してみんなでかじりついたとうもろこしは、みずみずしく光っていました。

肥料はイノシシさんの堆肥です。

おかげで甘いとうもろこしになりました♪

 

 

 

まだ、販売できるほどの出来のものはそんなに多くはないけれど、

初めての場所で初めてのとうもろこし、

ここでうまく育つのか、

自分たちにできることなのか、

誰からどうやってとうもろこしを守るのか、

それを知るための第一歩の挑戦でした。

失敗でなく、データ集めです。

 

無事にとうもろこしは守られ、実りました。

 

第一関門突破です。

 

 

カラスから実を守る必要がありました。

そのことを畑の上を渡らせたテグスで知ります。

 

 

マルチシートをはがし、また耕して次の準備です。

 

 

畑仕事をするレアな宮川リーダー、

ゴテゴテの強面で、自分以外の人たちのドリンクを凍らせて持ってくる心優しい稲葉たっちゃん

慣れた手つきで畑仕事をする頼もしい猪上くん、

マルチシートのクズを最後まで丁寧に集める鈴木さん、

さかなくんのカラス版になるように強く推される、カラス博士

 

有明海から雲仙が美しく見える、最高の夏日、

気持ち良い汗を流しました。

 

 

 

 

 

刈ったあとのとうもろこしの茎や葉を回収して堆肥にします。

褪せた色の葉っぱも粉砕すると鮮やかな緑色!

 

わたしもささやかながら頑張りました。

 

30ミドルを超えた肌に、日焼け止め塗ってなくても平気、

とにかく一緒にできるって楽しい嬉しい!

 

とうもろこしを分けてもらって、とうもろこしご飯を作りました。

おいしかったー!!!食べるのに夢中で写真を忘れましたが。

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2021.07.20

農家ハンターのウリ坊、ライオンとユキヒョウの命になりました

農家ハンター応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

7月18日、熊本市動植物園でとても興味深い取り組みが行われました。

 

それは、「屠体給餌」!!

 

農家ハンターで捕れたイノシシさんが、動物園のライオンやユキヒョウのご飯になりました。

そこで見たこと感じたことをレポートさせていただきます。

 

 

 

普段、お肉の塊を食べている動物園の肉食動物。

 

そんなところにいきなり野生動物の匂いぷんぷん、

「肉」ではなく「動物」であるイノシシさんがいたら…

 

 

ユキヒョウやライオンの様子はどうだったでしょうか!?

 

ドキドキして見守りました。

 

 

 

屠体給餌とは

 

改めまして、屠体給餌について。

「とたいきゅうじ」と読みます。

肉食動物の餌として「肉」ではなく「動物」を与えることです。

必ずしも、ではありませんが、

イノシシさんや鹿のように、増えすぎて駆除される野生動物を活用する側面もあります。

 

この日、親子で聞くセミナーがあり、宮川代表もお話ししました。

 

 

 

 

ここで私が学んだのはこんなこと↓

 

本来は狩をする肉食動物たちにとっての「動物福祉」という観点から生まれたもの。

動物園で生まれ育っていても

動物によって望ましい環境・食事・食事方法があり、

本来の環境・状況に近いほど満足度が高まりストレスが軽減されます。

 

そのため動物園のスタッフのみなさんは、どんな環境を作るか、どんな食事にするか 日々考え、工夫されています。

 

この日、農家ハンターの宮川代表と一緒に登壇された九州大学の細谷忠嗣准教授のお話によると、

肉食動物は食事をする際

①獲物を探す

②忍びよる

③襲う

④仕留める

⑤皮を剥ぎ

⑥骨をよけ

⑦食べる

このプロセスを経ますが

動物園では  ⑦食べる だけ。

 

栄養だけでなく、行動を満たしてあげることが、屠体給餌の目的です。

 

 

 

農家ハンターからは実際のイノシシさんと人間の関わりが今どうなっているか、

どんなことが起こっていて、どんなことに困り、

農家ハンターはどんな取り組みをしているか、を話しました。

 

とても熱心にメモをする子どもさんもいましたよ。

 

 

 

稲葉たっちゃんは宮川さんをバズーカレンズで撮影。

愛です。

動物園×農家ハンター

 

給餌の前に行われたセミナーの中で、宮川代表が

「イノシシのような野生動物を、動物園のヒーローたちに給餌することは衛生面での心配事もあるかと思いますが

なぜこの取り組みをしようと思われたのですか?」

と動物園の副園長さんに尋ねました。

 

副園長さんの答えは、

「動物たちにとって良いとされることは、挑戦していきたい」。

 

動物たちを大切に思っていることが伝わります。

 

 

ライオンのサニーちゃんとユキヒョウのスピカ

 

セミナー後には、いよいよ実際の屠体給餌、

スピカとサニーの様子に、子どもも大人も釘付になっていました。

 

ここでは生きたイノシシさんをそのまま檻に入れるのではありません。

衛生面から、血や内臓等は取り除き、殺菌加工をしてあります。

それでも、いつも食べる「肉」ではなく「動物」が与えられたことで、ライオンもユキヒョウも興奮した様子でした。

 

イノシシさんとご対面したユキヒョウのスピカは、まずペロペロ舐めました。

そして咥えて移動し、貪るように食べていました。

 

 

 

ライオンのサニーちゃんは、ちょっと違います。

「どうだ!わたしの獲物!」と見せびらかすかのように

イノシシさんを咥えて観客の前をうろうろうろうろ。

これも普段の食事では見られない行動です。

 

その後、咥えていろんなところに持っていき、時折離れたり舐めたりしましたが

私たちが見ている前では、サニーが食している様子はありませんでした。

 

中には、食べ方がわからない、食べるものか分からないといった肉食動物もいるそうです。

 

 

 

スピカとサニーの様子を見た農家ハンターの皆さんは、大事な教え子を見守る先生のような感じでした。。。

 

イノシシの命がスピカやサニーの命が繋がっていくことで活かされたことへの安堵というのか、

私にはまだうまい言葉が見つかりませんが

「生命、無駄になっていないよ」という愛に近いような

そんなことではないかと思います。

 

特に子どものウリ坊を仕留めるのは、辛い。

誰かがしなきゃいけないことだけど、お肉や革製品には向かず、活用方法が限られているのも事実です。

 

そんないろんな思いのなかで、スピカとサニーの様子を見ていたのではないでしょうか。

 

 

 

熊本市動植物園は、全国で4番目にこの屠体給餌を取り入れました。

わたしは、自分の町の動物園が積極的にこれを取り入れたこと、

それが農家ハンターの活動と繋がる嬉しさも感じながら動物園を後にしました。

 

あなたの町の動物園でも、この取り組みが行われているかもしれません。

 

「イノシシさんを地域の宝にする」

という農家ハンターの思い、

ここでも一つ形になりました。

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